上海申鑫足球倶楽部

上海申鑫足球倶楽部（シャンハイしんきんそっきゅうくらぶ、英語: Shanghai Shenxin Football Club）は、かつて中国プロサッカーリーグ（中国甲級リーグ）に所属していたプロサッカークラブです。本拠地は上海市にあり、通称は「上海申鑫」として知られていました。

歴史

クラブの前身は、2003年に上海市閘北区で設立された上海衡源足球倶楽部です。このクラブは当時、中国乙級リーグに所属していました。

2004年には、中国人民解放軍のチームであった八一足球隊が財政難により解散。その19歳以下のチームを上海衡源が引き継ぎ、江西省南昌市へと拠点を移し、「南昌八一衡源足球倶楽部」として新たにスタートを切りました。

2005年、クラブは乙級リーグで優勝を果たし、翌2006年からは甲級リーグへと昇格しました。

2009年には甲級リーグで準優勝という成績を収め、2010年からは中国サッカー・スーパーリーグへと昇格を果たしました。これはクラブにとって大きな躍進でした。

2012年、クラブは大きな転換期を迎えました。ホームスタジアムを上海の金山足球場へと移転し、クラブ名も「南昌衡源足球倶楽部上海申鑫足球隊（略称：上海申鑫）」に変更。その後、さらに「上海申鑫足球倶楽部」へと改名しました。これにより、クラブは上海を拠点とするチームとしてのアイデンティティを明確にしました。

2013年には、ホームスタジアムを上海浦東源深体育場へと移転しましたが、2014年には同スタジアムの改修工事のため、一時的に金山足球場へと戻りました。その後、2015年には再び上海浦東源深体育場をホームとして使用しました。

しかし、2020年、クラブは財政難のため解散という苦渋の決断を迫られました。2月3日、その歴史に幕を閉じました。

過去の成績

上海申鑫は、乙級リーグ優勝、甲級リーグ準優勝を経て、スーパーリーグにも昇格するなど、目覚ましい成長を遂げました。しかし、財政的な問題が最終的にクラブの解散につながりました。

歴代監督

クラブを率いた歴代の監督は以下の通りです。

朱炯（2009-2013）
郭光琪（2013）
成燿東（2014）
ホアン・イグナシオ・マルティネス（2016-2017）

歴代所属選手

数々の選手がクラブに所属し、その活躍でファンを魅了しました。主な選手は以下の通りです。

アントニオ・フラヴィオ（2012-）
ピーター・ウタカ（2014）
林裕煥（2014-2015）

脚注

上海申鑫足球倶楽部は、中国サッカー界において一定の足跡を残したクラブとして、その歴史は記憶されることでしょう。その興亡は、プロサッカークラブが直面する様々な課題を映し出しています。

外部リンク

クラブ公式サイト（中国語）

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