上淵寿

上淵 寿（うえぶち ひさし）

上淵寿は1965年に長野県で生まれた日本の著名な心理学者であり、現在は早稲田大学教育・総合科学学術院の教授を務めています。彼の専門分野は教育心理学と発達心理学であり、特に動機づけや感情、学習に関連するテーマに焦点を当てています。

学歴と経歴

上淵は早稲田大学の教育学部において教育心理学を専攻し、その後も東京学芸大学大学院で教育学研究を深めました。彼は同大学の修士課程に加え、東京大学大学院でも博士課程に進学し、2006年には教育学の博士号を取得しました。彼の博士論文は「達成目標が学習及び情動に及ぼす影響: 統合的なモデルを目指して」というタイトルで、学習と情動の関連性について新たな視点を提供しました。

彼のキャリアは東京学芸大学に始まり、1997年には同大学教育学部の心理学科で講師として任命され、その後、助教授や准教授を経て教授に昇進しました。2017年からは早稲田大学で教育・総合科学学術院の教授として活動しております。

研究領域

上淵は主に動機づけ、感情、教授学習に関する研究を行っており、これらの要素の統合的理解を追求しています。彼の探求は、教育現場における学習者の動機を高め、情動を適切に管理する方法を模索することに焦点を当てています。このようなアプローチは、教育心理学と発達心理学の連携を深める試みであり、多くの研究者や教育者に影響を与えています。

主要著作

上淵寿は多くの著作を手掛けており、特に編著や共著による出版物が豊富です。

• - 『動機づけ研究の最前線』(北大路書房, 2004年)
• - 『感情と動機づけの発達心理学』(ナカニシヤ出版, 2008年)
• - 『キーワード　動機づけ心理学』(金子書房, 2012年)
• - 『読んでわかる教育心理学』(共著, サイエンス社, 2018年)
• - 『新・動機づけ研究の最前線』(共編著, 北大路書房, 2019年)
• - 『情動制御の発達心理学』(共編著, ミネルヴァ書房, 2021年)

また、翻訳にも携わっており、マイケル・ルイスの『恥の心理学―傷つく自己』やウーシャ・ゴスワミの『子どもの認知発達』などの重要な作品を翻訳、または共訳しています。

外部リンク

彼の研究活動や成果については、上淵寿研究室の公式ウェブサイトや、研究者活動を紹介するプラットフォーム「researchmap」でも知ることができます。上淵寿は教育心理学の発展に寄与し続けており、学術界でも高い評価を得ています。

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