上田博人

上田博人：日本のスペイン語学を牽引した碩学

上田博人氏は、1951年10月9日生まれの日本のスペイン語学者であり、東京大学の名誉教授として知られています。彼の学問的業績は、スペイン語学の研究と教育において多大な影響を与え、日本のスペイン語学界における重要な人物の一人です。

学歴と職歴

石川県出身の上田氏は、東京学芸大学附属高等学校を卒業後、1975年に東京外国語大学スペイン語科を卒業しました。その後、1977年に同大学院の修士課程を修了し、スペインのアルカラ大学で博士号を取得しました。1977年には東京外国語大学の助手となり、その後、1987年に東京大学教養学部の助教授に就任しました。1996年には、東京大学大学院総合文化研究科（言語情報科学）の教授に昇進し、2017年に定年退任するまで教鞭を執り、名誉教授となりました。

学術的な貢献

上田氏の研究は、スペイン語の文法、語彙、歴史、文化など、多岐にわたります。特に、計算機を用いたスペイン語研究の分野では、パイオニアとしての役割を果たしました。また、レアル・アカデミア・エスパニョーラの準会員（correspondientes）であることは、国際的にもその学術的な貢献が認められている証と言えるでしょう。

著書と編著

上田氏は、数多くの著書、編著、翻訳を手がけています。主な著書としては、『パソコンによる外国語研究』シリーズ（くろしお出版）や、『スペイン語文法ハンドブック』（研究社）、『スペイン語 2003』（放送大学教育振興会）などがあります。また、『研究社新スペイン語辞典』（研究社）や『プエルタ新スペイン語辞典』（研究社）などの辞典の編纂にも携わっており、スペイン語学習者にとって非常に有益なツールを提供しています。

その他の活動

上田氏は、教育者としても高く評価されており、多くの学生を育成してきました。また、学会や研究会での発表、講演会など、幅広い活動を通じて、スペイン語学の普及と発展に貢献しています。

上田博人氏は、日本のスペイン語学界において、研究者、教育者として多大な貢献をしてきた人物です。彼の業績は、今後のスペイン語学研究の発展に大きく寄与するものと期待されています。

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