上田多門

上田多門（うえだ たもん）

プロフィール

上田多門は、1954年6月5日生まれ、東京都出身の土木工学者です。コンクリート工学を専門とし、その分野における研究と国際的な活動で知られています。北海道大学の名誉教授であり、現在は深圳大学の特聘教授として教鞭を執っています。

学歴と職歴

上田氏は、1977年3月に東京大学工学部土木工学科を卒業後、同大学の助手として研究者のキャリアをスタートさせました。その後、ワシントン大学工学部助手、東京大学講師、東京大学助教授を歴任し、1987年にはアジア工科大学助教授として海外での教育経験も積んでいます。

1991年4月には北海道大学工学部に助教授として着任し、2004年4月には同大学大学院工学研究科教授に昇進しました。長年にわたり北海道大学で教鞭を執り、後進の育成に尽力しました。2019年10月には北海道大学名誉教授の称号を授与され、その功績が讃えられました。

また、2019年11月からは深圳大学土木交通工学部の特聘教授として、中国での教育・研究活動にも携わっています。

土木学会での活動

上田氏は、土木学会においても重要な役割を果たしており、2012年4月には土木学会国際センターの初代センター長に就任しました。2022年6月には、土木学会第110代会長に選出され、学会の発展に貢献しています。

国際的な活動

上田氏の特筆すべき業績の一つとして、コンクリート分野における国際標準化活動への貢献が挙げられます。アジア初の国際標準策定や国際学会設立に尽力し、その経験を活かしてISO（国際標準化機構）のコンクリート分野の専門委員会で議長を務めています。国際的な視点からコンクリート工学の発展に貢献しており、その活動は世界的に高く評価されています。

専門分野

専門はコンクリート工学であり、材料の特性評価、構造物の耐久性向上、新しいコンクリート材料の開発など、幅広い分野で研究を行っています。その研究成果は、土木工学分野の発展に大きく貢献しています。

上田多門は、その長年の研究と教育活動、そして国際的な貢献を通じて、土木工学分野における重要な人物の一人として、その名を刻んでいます。

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