上田誠仁

上田 誠仁について

上田誠仁（うえだ まさひと）は、1959年1月9日生まれの元陸上競技選手であり、現在は山梨学院大学の教授および陸上競技部の顧問を務めています。彼はまた、関東学生[[陸上競技連盟]]で駅伝対策委員長と評議員としても活躍しています。

経歴

香川県で生まれた上田は、中学校時代からその才能を示しました。特に、1973年の全日本中学校[[陸上競技選手権大会]]で記録した2000mの中学校新記録は際立っており、全国的にその名が知られることとなりました。彼が通った尽誠学園高等学校では、1976年の長野インターハイ5000mで2位となり、その後も1977年の別府大分毎日マラソンハーフマラソン部門での1時間4分15秒という記録が日本高校最高記録として未だに残っています。

大学からは多くの勧誘を受けましたが、上田は順天堂大学に進学しました。入学後、彼は期待されたものの、1年生の時に箱根駅伝でエントリーから外されるという挫折を味わいました。この経験を活かし、彼は2年生から山登りのスペシャリストとして活躍を始めます。特に、第55回から第57回の箱根駅伝には3年連続で出場し、両年次で区間賞を受賞しました。彼の活躍は順天堂大学の総合優勝にも貢献しました。

大学卒業後は教諭として香川県内での教育に従事しながらも、1985年には澤木啓祐の推薦で山梨学院大学の陸上競技部監督となりました。若干26歳の彼は、その後大学を強化し、1987年には箱根駅伝への初出場を果たしました。1992年には出場6回目で初の総合優勝を果たし、その後も1994年および1995年に優勝を重ねるなど、数多くの称号を得ています。特に、彼の監督としての功績としては、日本人選手の競争意識向上のために初めてケニアからの留学生を受け入れたことが挙げられます。

また、上田は自身の次男、上田健太にも影響を与えました。健太は全中第37回大会で1500mに優勝し、親子揃って中学日本一の栄誉を得ました。2016年には、健太が箱根駅伝に出場し、親が監督として、子が選手として同時に大会に出るという記録を達成しました。

選手時代の主な成績

• - 1976年：インターハイ5000m 2位（14分41秒0）
• - 1976年：国民体育大会少年A5000m 3位
• - 1976年：高校駅伝 1区（10km）区間7位（31分13秒）
• - 1979年：箱根駅伝 5区区間賞
• - 1980年：箱根駅伝 5区区間賞
• - 1983年：日本選手権 5000m 2位

監督としての主な成績

• - 関東学生[[陸上競技対校選手権大会]] 2部総合優勝（1995年第74回大会）
• - 箱根駅伝 総合優勝（1992年、1994年、1995年）
• - 出雲全日本大学選抜駅伝競走 優勝（1991年～1995年5連覇、2002年）

関連書籍

上田誠仁についての資料として『監督と大学駅伝』（生島淳著、日刊スポーツ出版社、2008年）があります。これは上田の指導力や情熱が新興校を強豪に育てる過程を紹介しています。

上田誠仁は陸上界に多大な影響を与え続ける存在であり、彼のストーリーは多くの人に感動と勇気を与えています。

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