上越市立城東中学校

新潟県上越市本城町に所在する、公立の中学校です。

概要

上越市立城東中学校は、1980年に上越市立城南中学校と上越市立新道中学校が統合して開校した、比較的新しい歴史を持つ学校です。校名は、学校が高田城址の東側に位置することに由来しています。学校周辺には、高田城址公園の外堀や内堀が残り、特に春の4月頃には、通学路沿いに桜が咲き誇り、美しい景観となります。地域の豊かな自然に囲まれた学び舎です。

学校の統合により、一部の生徒の通学区域が遠距離となったことから、保護者による送迎が行われている現状もあります。

開校時の生徒数は886名と非常に多く、一時は教室不足を補うためにプレハブ校舎が設けられたほどでした。その後、生徒数は減少傾向にあり、2019年の創立40周年時には492名となっています。開校当初からは約400名の減少となりますが、上越市内の他の中学校と比較すると、現在も生徒数は比較的多い部類に属します。

沿革

城東中学校の設立に向けた動きは、開校前年の1978年から始まりました。同年3月27日に仮称として設置が決定され、10月23日には正式名称が「上越市立城東中学校」に決定しました。開校に先立ち、1979年10月には校章が制定されています。

そして、1980年 4月1日、城南中学校と新道中学校の統合により、上越市立城東中学校が正式に開校しました。開校後の主な出来事として、同年4月20日には体育館の使用が開始され、この日が創立記念日と定められました。さらに、7月26日には校歌が制定され、校旗が樹立されています。

施設の拡充も順次進められ、1983年8月10日にはプールが完成しました。前述のように生徒数増加に対応するため、1986年 4月1日からはプレハブ校舎が使用されるようになりましたが、その後の校舎増築により、1991年5月25日には普通教室3室と資料室3室が増築され、プレハブ校舎は撤去されました。1993年3月8日にはクラブハウスが完成し、部活動環境も整備されています。その他、2003年には県教育委員会の「中1ギャップ解消調査研究事業」のモデル校に指定されるなど、教育内容に関する研究指定も受けています。

教育目標

城東中学校では、「豊かな心をもちたくましく実践する生徒」を教育目標として掲げています。特に「人間関係・集団づくり」を基盤とした、「知・徳・体」の充実を目指しており、具体的には以下の三つの柱を重視しています。

【知】深く考える城東：主体的に学び、深く探究する力を育みます。
【徳】思いやる城東：他者を尊重し、協力する心、豊かな人間性を養います。
【体】やりとげる城東：困難に立ち向かい、最後まで諦めずにやり遂げる強い意志と健やかな体を育てます。

これらの目標に基づき、生徒一人ひとりが心身ともに健全に成長できるよう、教育活動が行われています。

通学区域

上越市立城東中学校の通学区域は比較的広範囲に及びます。主な区域としては、上越市立大手町小学校、富岡小学校、及び稲田小学校の全通学区域が含まれます。加えて、本町四丁目、本町五丁目、仲町四丁目、大町三丁目、大町四丁目、西城町一丁目、西城町二丁目、西城町三丁目、寺町二丁目、大貫、平山、四ケ所、門田新田、西市野口並びに戸野目古新田といった町域も対象となります。

進学してくる小学校は、主に上越市立大手町小学校、富岡小学校、稲田小学校の児童ですが、上越市立大町小学校、高田西小学校、戸野目小学校の各一部地域からも進学してきます。

アクセス

学校へのアクセスは、公共交通機関、自家用車ともに可能です。

鉄道： えちごトキめき鉄道高田駅より徒歩約25分です。駅から直進し、高田城址の外堀が途絶えた地点で右折するルートとなります。
車：北陸自動車道「上越IC」で下車後、国道18号線を進み、「四ヶ所IC」で下車します。そこから高田城址方面へ約5分で到着します。
バス： 頚城バスを利用する場合、「総合技術高校前」または「上越地域振興局庁舎入口」バス停で下車すると便利です。

上越市立城東中学校