上野修 (ラジオプロデューサー)

上野 修（うえの おさむ）

上野修は、1930年8月19日に北海道小樽市で生まれ、2002年6月30日に逝去した日本の著名なラジオ番組プロデューサーです。「ドン上野」という愛称で広く知られ、数々の人気ラジオ番組の制作に携わりました。

学歴とキャリアの始まり

上野は北海道小樽潮陵高等学校を経て、日本大学法学部を卒業しました。彼のキャリアは1952年にNHK札幌放送局に入局することから始まりました。その後、1954年にニッポン放送に転職し、効果班に配属されました。ここで彼は1963年まで効果音の制作に従事し、その才能を発揮します。

ラジオ番組制作の革新

1963年、上野は制作部に異動し、本格的に番組制作を始めました。彼が手がけた作品には、『ザ・パンチ・パンチ・パンチ』や『オールナイトニッポン』などがあり、これらは多くのリスナーに支持されました。特に『青春ホットライン』では、オープニングで自ら声を出して出演したことでも話題になりました。

1968年、上野は新宿の文化人やタレントたちとの関係を深め、活発な業界活動を展開しました。1970年には制作部の副部長補佐に就任します。

声優とアニメ文化への貢献

1970年代の終わりから1980年代初頭にかけては、アニメブームが訪れ、上野はその声優ブームにおいて重要な役割を果たしました。声優やアニメ専用のラジオ番組を制作することで、新たな文化の発展に寄与しました。また、雑誌への寄稿も活発に行い、特に「放送文化」などに多くの記事を寄せました。

イベント企画と国際的な活動

1983年には、編成部に異動し、番組企画に専念。1985年にはイベント企画会社に出向し、国際スポーツフェアや東京国際映画祭などのイベント企画にも携わりました。しかし、1986年、新宿に「ハワイ放送株式会社」を設立し、現地での製作や編成を行ったものの、会社の方針が影響し、最終的にはニッポン放送を退社することになりました。

ラジオプレスの設立と全国FM局への寄与

1989年、上野はラジオプレスを設立し、代表取締役としてエフエム東京の番組制作に参加しました。また、1995年から全国各地にコミュニティFM局を設立する活動にも積極的に関わりました。さらに、2000年には札幌ラヂオ放送の設立にも寄与し、地域ラジオの発展にも貢献しました。

影響力あるプロデューサー

彼は多くのタレントやスタッフを育成し、そのスタイルから「上野学校」とも称されました。芸名の名付け親としても知られ、せんだみつおや乱一世など多くの有名人が彼の指導を受けました。また、「家付き・カー付き・ババア抜き」という言葉を作ったことでも有名です。

最期の年

その後の彼は、2002年に71歳でこの世を去りました。彼の功績や影響力は、現在も多くの人々に評価され続けています。上野修は日本のラジオ文化の象徴とも言える存在でした。

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