上野検車区

上野検車区：銀座線を支える車両基地

上野検車区は、東京都台東区東上野4丁目に位置する東京メトロ銀座線の車両基地です。ここでは、銀座線を走行する車両の রক্ষণниеと検査が行われています。その歴史は古く、東京の地下鉄の発展とともに歩んできました。

歴史

1927年12月、東京地下鉄道によって上野電車庫として発足しました。開設当初は工場業務と検車区業務を兼ねていましたが、その後の輸送量増加に対応するため、1963年に工場設備を廃止し、大規模な改築が行われました。この改築により、地下に6両編成13本を収容できる留置線が設けられ、地上部も6両編成に対応した設備に一新されました。この改築を経て、現在の上野検車区の形が完成しました。

2000年には渋谷検車区と統合されましたが、2001年には渋谷分室が廃止され、上野検車区に完全統一されました。

施設概要

• - 敷地面積: 16,223平方メートル（地上部7,723平方メートル、地下部8,500平方メートル）
• - 車両留置能力: 地上部 - 6両編成7本（42両）、地下部 - 6両編成13本（78両）

上野検車区は、地下の上野駅と入出庫線で繋がっており、地上部への入出庫線には55‰の急勾配があります。ここでは、銀座線車両の列車検査や月検査、車両洗浄が行われています。車輪転削や重要部検査（全般検査）は、丸ノ内線の中野車両基地で実施されます。

浅草駅構内の留置線

1957年の銀座線輸送力増強計画に基づき、浅草駅構内に3本の留置線が設置されました。1961年から1965年まで、上野検車区浅草支区が設置され、上野検車区の車庫拡張工事期間中の一時的な検査場所として使用されました。

特徴的な踏切

上野検車区地上部の出入庫線には、公道との踏切が存在します。この踏切は、第三軌条方式による感電事故防止のため、軌道遮断式（列車優先ではなく、車両や歩行者優先）となっています。地下鉄における軌道遮断式の踏切は非常に珍しく、日本国内では唯一の存在です。

車両搬入の歴史

かつては、上野検車区から車両の搬入が行われていました。1927年製造の1000形から1959年製造の2000形1次車まで、多くの車両がトラクターによる道路輸送で搬入されました。しかし、1500N形以降の車両搬入は、中野車両基地から行われるようになりました。新車は川崎貨物駅からトレーラートラックで中野車両基地へ輸送され、受取検査後、銀座線へ回送されます。

上野検車区は、銀座線の安全運行を支える重要な役割を果たしています。その歴史と施設、特徴的な構造は、東京の地下鉄を語る上で欠かせない要素です。

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