上野鈴華

2000年10月5日に生まれた上野鈴華は、日本の芸能事務所Naburaに所属する俳優です。特技としては、幼い頃から親しんできたクラシックバレエに加えて、空手やバスケットボールも得意としており、その身体能力の高さは様々な役柄を演じる上で活かされています。趣味は映画鑑賞であり、作品に触れることで演技の幅を広げる努力を怠りません。また、母はかつてアイドルグループ「ベリーズ」のメンバーとして活動していた大西浩美であることも知られています。

上野鈴華は、俳優として映画、テレビドラマ、舞台を中心に活動の幅を広げており、CMやミュージックビデオなどにも出演しています。そのキャリアは、2019年に上演されたPARCO Produce公演『転校生』で本格的にスタートしました。この舞台は、劇作家である平田オリザ氏が脚本と演出を手がけ、本広克行氏が演出を担当したことで話題となり、紀伊國屋ホールでの公演を通じて俳優としての第一歩を踏み出しました。

映像作品では、まず映画分野での活躍が挙げられます。2020年に公開され高い評価を得た映画『ミッドナイトスワン』では、主要キャラクターの一人である桑田りん役を演じ、観客に強い印象を残しました。続いて、2021年には映画『ショコラの魔法』に出演し、小泉真理恵役を務めています。さらに、2022年には映画『レッドブリッジ』およびその続編である『レッドブリッジ ビギニング』でヒロインのミナ役を演じ、物語の鍵を握る重要な役柄を務め上げました。

テレビドラマへの出演もコンスタントに続いています。2021年には、テレビ朝日の人気シリーズ『警視庁・捜査一課長season5』の第4話にゲスト出演しました。同時期には、NHK総合で放送されたドラマ『半径5メートル』の第4話にも登場し、異なる役柄で演技を披露しています。近年では、2023年にTBS系列で放送された日曜劇場『Get Ready!』の第3話に出演し、安達未来役を演じるなど、着実にドラマでのキャリアも積み重ねています。

俳優業以外にも、CMやミュージックビデオなど、様々な媒体でその姿を見ることができます。企業広告では、商業施設Arioの『Ario バザール』、エナジードリンクであるオロナミンCの『元気はつよいぞ。スピーチ』篇、終活サービスを手がける小さなお葬式の『家族想い』篇、日清製粉ウェルナの企業広告『あったかな、ウェルナ』篇、そして銀座ヨシノヤの学生靴『すすめ！私の物語。』篇など、多数のCMに起用されています。ミュージックビデオでは、シンガーソングライターである大橋トリオの楽曲『S・M・I・L・E・S』に出演しました。また、ショートフィルム『アルキスマホ』に参加するなど、表現の場を限定せず活動しています。

上野鈴華は、これらの幅広い活動を通じて、多様な役柄に挑戦し、俳優としての実力を磨き続けています。その確かな演技力と透明感のある存在感で、今後さらなる活躍が期待される若手俳優の一人として注目されています。

もう一度検索