下塩原バイパス

下塩原バイパス

下塩原バイパスは、栃木県那須塩原市関谷から塩原に至る国道400号のバイパスで、その全長は3.6kmです。このバイパスは、現道区間に存在する問題点を解消するために建設されました。

概要

従来の国道400号の区間には、連続雨量が200mmを超えると通行止めになる異常気象時通行規制区間が4kmにわたって存在していました。また、急カーブが多く、行楽シーズンや週末には塩原温泉郷へ向かう車の渋滞が頻発し、地域住民や観光客に大きな不便を強いていました。

下塩原バイパスは、これらの問題を解決するために計画されました。2つのトンネルを設けることで区間を短絡し、渋滞を緩和するとともに、塩原温泉街へのアクセスを改善し、観光産業の活性化、物流ルートの強化を図ることを目的としています。

2011年9月29日には、最初のがま石トンネルが開通し、2022年3月26日には、潜竜峡トンネルを含む区間が開通しました。これにより、バイパスは全線開通となりました。

当初は、第3トンネルを建設し、福渡交差点に接続して都市計画道路青葉通りに直結する計画もありましたが、現道の落石対策工事が完了したことから、この計画は中止となり、バイパスの全長は3.6kmに短縮されました。

路線データ

起点：栃木県那須塩原市関谷
終点：栃木県那須塩原市塩原
延長：3.6km
車線数：2車線
道路規格：第3種第3級
設計速度：60km/h
整備主体：栃木県大田原土木事務所
事業費：約140億円

歴史

2004年度：事業採択
2005年度：用地着手
2007年度：工事着手
2011年9月29日：がま石トンネルを含む1期工区（延長1.6km）が開通
2012年：第2トンネル整備開始
2022年3月26日：2期工区（延長2.0km）が開通し、全線開通

路線状況

主要構造物

がま石トンネル（仮称：下塩原第一トンネル）
延長：1,464m
留春大橋（仮称：下塩原第一橋梁、箒川）
形式：RC上路アーチ橋
補剛桁形式：PC2主鈑桁
活荷重：B活荷重
橋長：167.000m
アーチスパン：101.000m
アーチライズ：13.000m
幅員：総幅員10.5000m、有効幅員9.500m、車道7.000m、歩道（片側）2.500m
架設工法：メラン工法（斜吊り）
潜竜峡トンネル（仮称：下塩原第二トンネル）
延長：1,458m
夕の原橋（仮称：下塩原第二橋梁、箒川）
形式：鋼下路ローゼ橋
活荷重：B活荷重
橋長：86.000m
アーチライズ：13.000m
幅員：総幅員10.750m、有効幅員9.750m、車道7.250m、歩道（片側）2.500m
架設工法：ケーブルクレーンベント工法
竣工：2012年度

地理

通過する自治体

栃木県
那須塩原市

脚注

出典

平成16年度新規事業採択事業 国道400号下塩原バイパス
2012年1月7日付下野新聞

関連項目

国道400号
那須塩原市
日本のバイパス[[道路]]一覧
* 関東地方の道路一覧

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