下志段味

下志段味（しもしだみ）

下志段味は、愛知県名古屋市守山区に存在する町名で、地方自治体の定める行政区画においては主に下志段味一丁目から五丁目と、大字下志段味から成り立っています。大字下志段味には7つの小字が存在しており、地域の特性を色濃く反映しています。

地理

この地域は名古屋市守山区の北東部に位置しており、周囲にはいくつかの町名や市町と接しています。南には尾張旭市、北には春日井市があり、西側には大字吉根、東側には大字中志段味が隣接しています。町名や町界の整理前は、これらの地域と密接に結びついており、それぞれの町名が持つ歴史的な背景がこの地域の発展に寄与してきました。

町名の整理によって、志段味中学校がある北部に下志段味一丁目から五丁目が設置され、南部には下志段味小学校に関連する桜坂一丁目から五丁目があります。また、東名高速道路の守山パーキングエリアもこの地域の西部に位置しています。

小字

大字下志段味には、以下の小字が存在します。

• - 穴ケ洞（あながほら）
• - 池田（いけだ）
• - 池段寺（いけだんじ）
• - 上東禅寺（うえとうぜんじ）
• - 上野山（うえのやま）
• - 落合（おちあい）
• - 風越（かぜごし）
• - 唐曽（からそ）
• - 北荒田（きたあれた）
• - 北畑（きたばた）
• - 吉田（きつた）
• - 熊田（くまだ）
• - 釼当先（けんとうさき）
• - 石米（こくごめ）
• - 小段（こだん）
• - 島の口（しまのぐち）
• - 下東禅寺（しもとうぜんじ）
• - 真光寺（しんこうじ）
• - 新林（しんばやし）
• - 作り道（つくりみち）
• - 長筬（ながおさ）
• - 長戸（ながと）
• - 長根（ながね）
• - 長廻間（ながはさま）
• - 濁り池（にごりいけ）
• - 西新外（にししんがい）
• - 西島（にしじま）
• - 西の原（にしのはら）
• - 生下り（はえさがり）
• - 廻間（はさま）
• - 東新外（ひがししんがい）
• - 東新田（ひがししんでん）
• - 深沢（ふかさわ）
• - 前田（まえだ）
• - 南荒田（みなみあれた）
• - 焼田（やけだ）
• - 横堤（よこづつみ）

これらの小字は、それぞれ独自の歴史や特色を持つ地域であり、地元の住民にとってのルーツとなっています。

河川

地域の北部には庄内川が流れ、これが西から南に向かって流れています。また、長戸川も地域の中部を北へ流れ、桜坂2丁目、下志段味2丁目、東禅寺の東端を過ぎていきます。これらの河川は地域の自然環境に大きく寄与しており、住民にとっても重要な水源となっています。

歴史

下志段味という町名は、江戸時代の春日井郡下志段味村がその起源となっています。町名の由来については現存する文献によると、上志段味と関連があります。1989年に整理される前は大字下志段味は多くの市町と接していました。

1889年には町村制の施行により東春日井郡志談村の大字となり、1906年に合併、さらに1954年には守山市、大分後の1963年には名古屋市守山区に編入されました。2006年には町名の一部が深沢二丁目となり、2022年には町名・町界整理が行われ、現在の下志段味一丁目から五丁目に分かれました。

施設

この地域には名古屋市立志段味中学校や名古屋市玉野川学園、守山区役所志段味支所といった公共施設が存在し、地域の教育や行政サービスを支えています。さらに、名古屋市消防学校や消防研究室があり、地域の安全を守る重要な役割を果たしています。八幡神社や横堤、下志段味公園などの歴史的施設や自然環境も地元の人々に親しまれています。

交通面では、愛知県道15号名古屋多治見線や75号春日井長久手線、214号松本名古屋線が通っており、利便性の高いエリアとなっています。また、東名高速道路の守山パーキングエリアや守山スマートICへのアクセスも整っており、交通の要所として重要な役割を果たしています。これにより、この地域は名古屋市内外の多くの人々が通行する場所となっています。

まとめ

下志段味は、その名前からも歴史的な背景をもつ地域であり、周囲との接点を持ちながら、徐々に都市化が進展してきた町です。自然環境、施設、アクセスの良さが融合したこの地域は、住民にとって快適で便利な生活の場となっています。

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