下條よしあき

下條 よしあき

下條 よしあき（しもじょう よしあき）は、日本の漫画家で、1950年12月23日に長野県長野市松代町で生まれました。本名は佐藤 誠で、男性です。彼は幼少期からメカに対する興味を持ち、戦闘機や軍艦、そのほかの機械に魅了されて育ちました。特に、漫画家の小松崎茂や髙荷義之の作品に影響を受け、彼らのイラストに憧れを抱いていました。

1960年代の漫画の盛り上がりに触発され、野球マンガなどに心を奪われた下條は、高校時代に創刊された雑誌『COM』に影響を受け、本格的に漫画家を目指す決心をします。1969年に高校を卒業すると、若者から絶大な支持を受けていた漫画家、宮谷一彦師のもとでアシスタントとして2年半経験を積みました。その時の同期には空飛光一がいます。

漫画家としての歩み

彼のデビュー作は、1971年12月に発売された「漫画ジャンボ」で、「傷だらけの墓標」という作品が含まれています。この作品は、宮谷から受けた影響が色濃く反映されています。その後、短編作品「Kの事件簿シリーズ」や「ローリングストーン」などを相次いで発表しました。アシスタント時代を経て、彼は「黙示録の戦士」から独自の絵柄に変化を遂げました。

下條は、週刊漫画サンデー漫画賞において「花咲町行方不知」で佳作受賞を果たし、その後、「雨の朝サブは…」や「マイコン刑事」により広く知られるようになります。これらの作品は、彼の人気を確立し、特に「マイコン刑事」は月刊少年チャンピオンで連載され、1982年から1985年まで続きました。

近年では、彼の趣味を生かしたゴルフや釣りを題材とした漫画が多く描かれています。官能漫画の分野にも積極的で、ペンネームをいくつか使い分けることで多様な作品を手掛けています。このため、官能漫画家とのつながりも多いことで知られています。

編集業と近年の活動

2004年からは日本美術企画に勤務し、漫画雑誌やパズル誌の編集を担当。また、2006年からはコンビニ向けの廉価本の制作に関わるようになり、その後、松文館WEB事業部に勤務しています。現在も出版社に勤務しつつ、単発漫画やイラストを手がける多忙な日々を送っています。

代表的な作品

彼の代表作には、以下のようなものがあります。

• - 愛ひとすじに（原作：梶川良、週刊漫画ゴラク）
• - 女探偵ハコ（原作：沼礼一、週刊漫画サンデー）
• - 雨の朝サブは（原作：梶原一騎、プレイコミック）
• - マイコン刑事（原作：鷹見吾郎、月刊少年チャンピオン）
• - GOLF TODAY（監修：内藤雄士）

趣味とプライベート

モーターサイクルには特に情熱を注いでおり、工業高校時代にはバイクの修理やツーリング、モトクロスにハマっていました。これまでにアサヒ号125ccやヤマハXJ650スペシャルなど様々なバイクを乗り継ぎ、車も多様な車種に乗ってきました。2級船舶免許を取得しているため、ボートでの釣りも楽しんでいます。フィッシングでは海や湖、管理釣り場での様々なスタイルの釣りを楽しみ、友人との交流を大切にするゴルフも20年以上続けています。

下條よしあきは、個性豊かな漫画家として、多面的なキャリアを構築してきた人物です。現在もアクティブに活動を続け、作品を通じて多くのファンに影響を与えています。

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