下野正希

下野正希 (しもの まさき)

下野正希は、1953年生まれのプロバスアングラーで、京都府出身です。現在は滋賀県大津市に住んでおり、リブレバスクラブと喫茶joujouXを経営しています。彼のキャリアは1980年代に始まり、シマノのテスターとして知られるようになりました。シマノが発表したエルムというコレクションルアーの開発に関与しました。その後、ダイワ精工の製品開発にも関わるようになります。

1991年には郵便局を辞め、琵琶湖の近くにリブレ・バスクラブをオープン。ここで、プロのバスフィッシング・ガイドとしてのキャリアをスタートさせました。1992年からはアメリカのトーナメントにも参加し、アメリカ最大のトーナメント団体であるB.A.S.S.が主催するメガバックストーナメントで、日本人初の入賞を果たしました。さらに、ルアーメーカーのエバーグリーンインターナショナルとスポンサー契約を結び、ルアーの開発にも携わりました。

1993年には、ルアーメーカーのラッキークラフトの設立に関わり、アドバイザーとして活動しました。ラッキークラフトのオフィスはリブレ内に設けられています。1995年には、ダイワとのスポンサー契約が終了し、エバーグリーンのロッドを使用し始め、その開発にも加わりました。1998年にジャッカルの設立に関わり、下野流ブランドのルアーを開発しました。これらの活動を通じて、彼は日本のバスフィッシング界の重要な人物となったのです。

2002年にはFLWツアーに参戦するため再度アメリカに渡り、2005年にアメリカでのトーナメント活動を終え、帰国しました。2010年には関西テレビの番組「よ〜いドン!」に出演し、「隣の人間国宝」として認定されました。

下野正希は、日本のブラックバス釣りトーナメント創成期から活躍し、アメリカのトーナメントにも挑戦した第一人者です。彼は釣りの基本についても数々の知識を持っており、特に「釣りを通じて技術を磨くことの重要性」を強調しています。釣り具選びについても、「必ずしも高価な道具が必要ではない」と語り、初心者にも気軽に釣りを楽しむよう勧めています。

彼のフィッシングに対するスタンスは、「実際に釣り場に出ることが最も大切であり、時間を無駄にするより釣りをしよう」という姿勢に表れています。また、スーパーファミコンソフト「下野正希のFishing To Bassing」や「大物ブラックバスフィッシング人造湖編」にも登場し、広まりつつあるバスフィッシングカルチャーの一翼を担っています。

現在、下野正希は、多くのスポンサーと提携し、さまざまなメディアにも出演しており、釣りに関する連載や著書も手がけています。彼の経験と知識は、これからの次世代のアングラーにとって大きな指針となるでしょう。

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