不機嫌なモノノケ庵

不機嫌なモノノケ庵

『不機嫌なモノノケ庵』（ふきげんなモノノケあん）は、日本の漫画家・ワザワキリによって描かれた作品で、2013年9月から2021年4月までスクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』で連載されました。この作品は高校生活を背景に、妖怪という独特のテーマを絡めたストーリーが展開されています。また、2016年からはテレビアニメや舞台などのメディアミックス展開もされ、幅広い層のファンを獲得しています。

あらすじ

物語の主人公は、高校生の芦屋花繪（あしや はなえ）。彼は入学したばかりの高校生活を楽しむ一方で、妖怪の存在を信じていませんでした。しかし、ある日モジャモジャした妖怪に憑かれたことで、彼の人生は一変します。妖怪の存在を信じざるを得なくなった花繪は、日に日に悪化する体調に悩まされ、藁にもすがる思いで妖怪祓いの腕を持つ安倍晴齋（あべの はるいつき）に助けを求めます。

花繪は物怪庵という妖怪祓いやの元で、安倍とともに妖怪たちに深く関わることになります。最初は妖怪に恐れを抱いていた花繪ですが、彼らとの交流を通じてその真の意味や感情に気づくようになっていきます。自身の恐れを乗り越え、妖怪と向き合う姿は、彼の成長を描き出しています。

登場人物

• - 芦屋花繪（声 - 梶裕貴): 本作の主人公。高校1年生で、妖怪に憑かれる事件をきっかけに妖怪との関係が始まります。物怪庵での奉公人として働き始め、トラブルメーカーながらも成長していくキャラクターです。

• - 安倍晴齋（声 - 前野智昭): 物怪庵の主で、妖怪祓いの専門家。常に不機嫌そうですが、妖怪たちの要望に応えるために奮闘します。彼と花繪の主従関係が物語の重要な軸となります。

• - モジャ（声 - 諏訪彩花): 花繪に憑いていた妖怪で、彼のサポーター的存在。実体はモジャモジャした毛玉のような外観で、言葉を話さずとも感情を伝えます。

物怪庵

物怪庵は、妖怪祓いの依頼を受ける場所で、安倍がその主を務めています。この茶室には独自の意思があり、状況に応じてどこにでも現れることができます。物怪庵を通じて現世と隠世を行き来する仕組みがあり、物語の中で重要な役割を果たします。

メディア展開

この作品はアニメ化や舞台化されており、特にアニメ版は2016年に放送されました。アニメは第1期と第2期があり、それぞれ特色のある主題歌も注目を集めました。さらに、ドラマCDやWebラジオも制作され、さまざまな形でファンと接点を持っています。

最後に

『不機嫌なモノノケ庵』は、妖怪との交流を通じた成長物語として、多くの読者に深い印象を与えています。妖怪に対する理解を深めていく主人公の姿は、現代においても重要なメッセージを伝えてくれる作品です。

もう一度検索