世古和

世古 和（せこ のどか）選手について

世古和選手は1991年7月28日生まれ、三重県出身の陸上競技選手です。彼女は短距離走を専門とし、特に100mでの自己ベストは11秒50を記録しています。世古選手は、2018年のアジア大会において女子4×100mリレーの日本代表に選出され、国際舞台でもその実力を証明しました。彼女は現在、乗馬クラブクレインに所属しています。

経歴

幼少期と小学生時代

世古選手は、陸上において才能を発揮する前は器械体操に取り組んでいました。両親はともに陸上経験者であり、特に父親は宇治山田商業高等学校の4×100mリレーで全国2位の実績を持っています。世古選手は、小学校3年生から陸上競技を始め、60mで県小学生記録を樹立するなど、その片鱗を見せます。しかし、当時は体操に熱中しており、陸上競技に対する情熱は薄かったようです。

中学校時代

五十鈴中学校に進学後、再び体操に取り組みますが、2年生の春に脊椎の骨折という大怪我を負い、体操を続けることができなくなりました。その後、陸上部に入部し、ジュニアオリンピックや全日本中学校選手権でメダルを獲得し、急成長を遂げます。

高校時代

2007年から宇治山田商業高等学校で学んだ世古選手は、1年生からインターハイに出場し、4×100mリレーでの3位入賞など、注目の選手となりました。2年生での日本ユース選手権では200mで大会記録を打ち立てて優勝し、3年生ではインターハイで100m、4×100mリレーの2冠を達成。また、東アジア大会でも日本代表として銀メダルを獲得し、学生時代に多くの栄光を手にしました。

大学生時代

2010年に筑波大学に進学した世古選手は、1年生の時に関東インカレで4×100mリレーの大会記録を樹立し、日本選手権でも活躍しました。しかし、2年生と3年生では怪我によって思うような成績が残せず、陸上の楽しさを見失っていました。しかし、4年生の春に内定を受け、再び競技への情熱を取り戻すこととなります。日本インカレで念願の大学日本一を達成した後、大学卒業後も陸上競技を続ける意思を固めました。

社会人としての活動

2014年に乗馬クラブクレインに入社した世古選手は、社会人としても実績を積み上げていきました。日本選手権の100mで5位に入賞し、また全日本実業団選手権での優勝を果たしました。日々の鍛錬と努力が実を結び、リオデジャネイロオリンピックの代表候補にも選ばれるなど、飛躍的な成長を遂げます。

人物・エピソード

世古選手は、競馬にも強い興味を抱いており、中学時代に両親の勧めで乗馬クラブに入会しました。それがきっかけで、馬に関わる仕事を目指すようになったと話しています。競技生活の中での多くの苦労を経て、彼女は「結果が出ない時期も楽しくなかったわけではなく、楽しさが結果を引き寄せる」という自らの成長を実感しています。毎日の練習に前向きに取り組む姿勢は、多くの人にとっての模範となっています。

世古和選手のこれまでの成績やエピソードは、陸上競技の魅力だけでなく、自らの成長と挑戦を象徴しています。今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。

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