世田谷246ハーフマラソン

世田谷246ハーフマラソン

「せたがや にいよんろく ハーフマラソン」として知られる本大会は、毎年秋深まる11月に東京都世田谷区で開催されるロードレース大会です。世田谷246ハーフマラソン実行委員会と世田谷区陸上競技協会の共催により運営されており、競技性の高いハーフマラソンをメインとしつつ、市民向けの5kmおよび2kmの健康マラソンも実施されています。

大会の特色

本大会は日本陸上競技連盟の公認大会であり、記録が公的に認められるため、多くの有力選手が出場します。特に注目されるのは、ハーフマラソンで優秀な成績を収めた上位の選手が、翌年2月に開催される国内最高峰のマラソン大会の一つである東京マラソンに招待されるという特典です。このため、実業団所属の選手や、箱根駅伝を目指す大学の陸上競技部員などが多数エントリーし、ハイレベルなレースが展開されます。

コース紹介

レースのスタートおよびフィニッシュ地点は、陸上競技の歴史ある舞台である駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場です。ハーフマラソンのコースはここを発着し、都市幹線道路である国道246号（玉川通り）の一部を通ります。二子玉川駅周辺をかすめ、多摩堤通りから多摩川沿いのサイクリングロードに入ります。世田谷区と狛江市の境付近で折り返し、復路は目黒通りや駒八通りを経由して再び駒沢オリンピック公園へと戻るルートです。都心に近いながらも、変化に富んだ景観を楽しめるコースとして知られています。一方、5キロおよび2キロの健康マラソンは、駒沢オリンピック公園内のサイクリングコースを利用した周回コースで行われ、より気軽に参加できる種目となっています。

沿革

世田谷246ハーフマラソンは、2005年11月に記念すべき第一回大会が開催されました。以降、毎年継続して開催されており、世田谷の秋を彩るスポーツイベントとして地域に根付いています。回を重ねるごとに参加者も増え、2010年には第5回大会、2015年には第10回大会が無事開催されるなど、着実に歴史を積み重ねています。

その他の情報

大会当日は、地元のコミュニティFM放送局であるエフエム世田谷によるラジオ中継が行われます。これにより、沿道に応援に行けない人も、ラジオを通じてレースの進行状況や選手の活躍を知ることができます。

過去の大会では、様々な選手が好記録を残しています。例えば、2015年のハーフマラソン男子では、青山学院大学の中村祐紀選手が1時間3分28秒で優勝しました。女子では日本女子体育大学の川西彩夏選手が1時間20分06秒で優勝しています。また、2017年の男子ハーフでは、実業団のチェボンティビン・ヱゼキエル選手（サンベルクス陸上部）が1時間2分49秒のタイムで優勝、女子ハーフでは日本女子体育大学の伊藤わかな選手が1時間18分10秒で優勝し、女子としては2年連続の栄冠に輝きました。

大会の持つ記録としては、男子が日本体育大学の奥村隆太郎選手が樹立した1時間1分14秒、女子が東京農業大学の石橋裕子選手による1時間17分45秒が現在の最高記録として刻まれています。

関連情報

大会に関連する施設としては、レースの拠点となる駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場があります。日本の主要な陸上競技大会全体の中での本大会の位置づけを知るには、「陸上競技大会一覧」などを参照すると良いでしょう。

大会に関する最新の情報や詳細は、公式ウェブサイトや公式X（旧Twitter）アカウントにて確認することができます。

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