世界が夢見るユメノナカ/最終未来を見せて!

『世界が夢見るユメノナカ/最終未来を見せて!』は、2008年1月23日にLantisからリリースされたPSPゲーム『涼宮ハルヒの約束』のエンディングテーマ集です。平野綾（涼宮ハルヒ役）、茅原実里（長門有希役）、後藤邑子（朝比奈みくる役）の3人が歌う、ゲームを彩る楽曲が満載です。

このアルバムには、グッドエンディングテーマである「世界が夢見るユメノナカ」と、バッドエンディングテーマである「最終未来を見せて!」の2曲をメインに、それぞれの楽曲の「3人Ver.」に加え、平野綾、茅原実里、後藤邑子がソロで歌う各キャラクターバージョン、そして「off vocal」バージョンの計5パターンが収録されています。全10曲というボリュームで、『涼宮ハルヒシリーズ』のファンにはたまらない内容となっています。

『涼宮ハルヒシリーズ』の楽曲において、ソロバージョンが別途収録されるのは「ハレ晴レユカイ」以来ですが、原曲とソロバージョンが同じ作品に収録されるのは本作が初の試みです。また、「ハレ晴レユカイ」で行われたアレンジや歌詞の変更は、本作では行われていません。

平野綾・茅原実里・後藤邑子の3人でのCDリリースは、『最強パレパレード』以来約1年2か月ぶり。『涼宮ハルヒシリーズ』関連CDとしても、『キャラクターソング Vol.8 古泉一樹』『キャラクターソング Vol.9 キョン』以来、約11か月ぶりのリリースとなりました。

ちなみに、本作と同日には、平野綾が参加した『音之弐盤「未来之危機」』、茅原実里が参加した『ココロノツバサ』『桜笑み君想う』、後藤邑子がc/w「恋路ロマネスク」に参加した『空想ルンバ』が発売されており、この3人に関連したCDが本作を含め5枚もリリースされたという、ファンにとっては嬉しい日となりました。

楽曲の制作陣には、「ハレ晴レユカイ」「最強パレパレード」と同じく、作詞に畑亜貴、作曲に田代智一、編曲に安藤高弘が起用されています。平野綾・茅原実里・後藤邑子の3人でのシングルA面曲は、一貫してこの3人が制作を担当しています。

本作は公式にはシングルとして扱われていますが、収録時間が約42分半と長く、収録曲も10曲と多いため、『涼宮ハルヒの憂鬱』の特設ファンサイトではミニアルバム形式と表記されていたり、オリコンでもアルバムチャートにランクインするなど、メディアによってはアルバムとして扱われることもありました。

ジャケットのイラストは、タイアップ先の『涼宮ハルヒの約束』の通常版パッケージと同じものが使用されています。ただし、『涼宮ハルヒの約束』にはSOS団団員の5人が全員写っていましたが、本作ではキョンと古泉一樹の部分がカットされ、涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくるの3人のみが写っています。また、CDケース内にも『涼宮ハルヒの約束』に登場するシーンが描かれています。

オリコンチャートでは初登場24位を記録。『涼宮ハルヒシリーズ』関連シングルとしては初めてトップ20を逃す結果となりましたが、これは前述した通りアルバムチャートに分類されたためで、シングル扱いされていれば10位となっていたと推測されています。

厳密には、『涼宮ハルヒの約束』のエンディングテーマとなっているのは「世界が夢見るユメノナカ（3人Ver.）」「最終未来を見せて!（3人Ver.）」であり、「世界が夢見るユメノナカ」「最終未来を見せて!」という楽曲は存在しません。（ただし、「涼宮ハルヒの記憶」に収録されたものは、「（3人Ver.）」が省略されています）

収録曲

(全作詞：畑亜貴、作曲：田代智一、編曲：安藤高弘)

1. 世界が夢見るユメノナカ（3人Ver.）
PSPゲーム『涼宮ハルヒの約束』グッドエンディングテーマ
2007年の東京ゲームショウで初披露
2. 世界が夢見るユメノナカ（ハルヒVer.）
3. 世界が夢見るユメノナカ（長門Ver.）
4. 世界が夢見るユメノナカ（みくるVer.）
5. 世界が夢見るユメノナカ（off vocal）
6. 最終未来を見せて!（3人Ver.）
* PSPゲーム『涼宮ハルヒの約束』バッドエンディングテーマ
7. 最終未来を見せて!（ハルヒVer.）
8. 最終未来を見せて!（長門Ver.）
9. 最終未来を見せて!（みくるVer.）
10. 最終未来を見せて!（off vocal）

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