世界の超豪華・珍品料理

世界の超豪華・珍品料理

「世界の超豪華・珍品料理」は、1986年秋から1998年夏まで、フジテレビ系列において春と秋の改編期や年末年始、夏を中心に年に1回または2回放送された特別番組です。この番組はバラエティ、料理、紀行、旅の要素が組み合わさったものであり、放送枠は「木曜ファミリーワイド」や「金曜エンタテイメント」など多岐にわたりました。

番組の内容

番組の基本は、さまざまな世代のタレントが海外に出向き、現地のゲテモノ料理や激辛料理を試食し、そのリアクションをレポートすることです。収録された料理には、食用蛇、ムカデ、ゴキブリ、蜂、ヒル、ネズミ、ラクダ、トラ、ワニ、ピラニアなど、常識的には食べられないと思われる驚くべき食材が含まれており、その様子はゴールデンタイムの視聴者に衝撃を与えました。毎回、タレントたちは「いやー！」や「まずい！」といった反応を見せることが恒例となり、個性豊かなリアクションが多くの視聴者に楽しませました。

ただ、その一方で、視聴者からは批判の声も上がりました。特に、ゴールデンタイムにグロテスクな料理を食べる様子がマナー的に問題があるとされ、時代背景や放送倫理基準の厳重化も影響して、番組の姿勢についての議論が巻き起こりました。結果として、1998年7月9日の放送をもって、12年にわたる番組が事実上打ち切りとなりました。この際には、特にワシントン条約で保護されている動物の肉料理を扱ったことが問題視され、 WWF日本委員会がフジテレビに対し抗議をしたこともありました。

出演者とゲスト

番組には、毎回異なるタレントが出演し、一組2名または3名のグループが3〜4組参加しました。名だたるタレントが登場しており、愛川欽也、今田耕司、所ジョージ、ダチョウ倶楽部など、さまざまな個性が集結しました。

特に印象的だったのは、ジャッキー・チェンがゲスト出演した回です。香港の料理を食べる際に、珍しい食材を使った料理を共に試食し、そのリアクションは視聴者の記憶に残るものとなりました。これは、番組における唯一の海外からのゲスト出演でした。

スタッフと放送終了後

ナレーターには田中信夫が起用され、構成や演出には多くのクリエイティブな才能が結集しました。初代プロデューサーの石田弘や、その後の木村忠寛が番組を引っ張りました。

2019年には、フジテレビの開局50周年記念として、過去の放送がDVDとしてアーカイブされ、多くのファンが懐かしむきっかけとなりました。こららの背景やエピソードを通じて、当番組は単なるバラエティに留まらず、多くの視聴者の心に残る作品となりました。

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