世界は言葉でできている

『世界は言葉でできている』

『世界は言葉でできている』とは、フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組で、2011年10月から2012年3月までの深夜枠と、後にゴールデンタイムに移行してからの放送がありました。番組は数々の偉人や有名人の名言をテーマに、出演者たちがその言葉をさらに超える新たな言葉を創作するというユニークな形式で展開されていました。このように、言葉の力を再発見し、共有し合うことが狙いとされていました。

概要

番組は、毎回一部が空白となった名言を出題し、その空白を埋める言葉をゲスト解答者たちが考え出します。この際、答えるのは過去の偉人の言葉を当てるのではなく、解答者のオリジナリティを生かした言葉を生み出すことに重点が置かれます。解答者は「コトバスター」と呼ばれ、数名のペアで参加し、審査員としても一般の男女が加わり、名言を超えるような新たな言葉が審査されました。

各回には著名な芸人や作家、アーティストが登場し、時には漫画やアニメのキャラクターが偉人として設定されることもありました。解答に特に制限がないため、エンターテインメント性を重視したユニークなやり取りが楽しめるようになっていました。

しかし、深夜枠では高い支持を得ていたものの、ゴールデンタイムに移行した際は視聴率が低迷し、打ち切りとなってしまいました。その後、2013年には特別番組として一夜限りの復活版が放送されたものの、ファンたちはゴールデン枠での短命よりも、深夜枠での長寿を再評価する声も上がりました。

ルール

番組のルールはシンプルながらも、参加者の創造力が試されるものです。解答者たちは、出題された名言の由来を紹介するVTRを見た後に、その空白に適した言葉を考えます。解答はコンピュータを使って提出され、早押しで解答権を得ます。「これが私の言葉です」と宣言した後、ナレーションにより解答が読み上げられ、会場の100人の審査員が心に響くかどうかを基準に評価します。

解答は制限時間内で何度でも得られるため、試行錯誤の中で創造力を発揮する場面が見られました。また、解答者が偉人の言葉と同じ解答をしてしまった場合は「LOCK」となり、その解答は無効になります。このルールにより、オリジナルの言葉を生み出すことが促進されました。

番組の変遷と復活

初回は2011年3月にパイロット版が放送され、以降、深夜枠でレギュラー放送が始まりました。2012年10月にゴールデンタイムに進出したものの、その後の視聴率低迷により2012年12月には打ち切られることとなります。しかし、2013年の復活特番では、これまでの形式とは異なる新たな試みが行われ、名言を現代的に置き換えるコーナーや名曲の歌詞をアレンジする企画も加わり、改めて言葉の魅力が発信されることとなりました。

このように『世界は言葉でできている』は、言葉を考え、表現する楽しさを提示し、多くの視聴者にインスピレーションを与えた番組でした。その独特のスタイルは、短い放送期間であったにも関わらず、多くのファンから愛された理由の一つと言えるでしょう。

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