世界エスペラント協会

世界エスペラント協会（Universala Esperanto-Asocio, UEA）は、エスペラント話者・使用者にとって世界最大の国際組織です。国際連合およびユネスコと公式な協力関係にあり、その活動は国際社会においても重要な役割を果たしています。

組織概要

2009年度の年鑑によれば、世界121カ国に会員が存在し、その構成は個人会員と団体会員に分かれています。団体会員は、70カ国に存在する国別エスペラント団体の構成員によって成り立っています。また、7つの専門分野別エスペラント団体も加盟しており、多様な分野でのエスペラントの普及・利用を促進しています。

歴史

世界エスペラント協会は、1908年4月28日にヘクター・ホドラーによってスイスで設立されました。その後、1947年に国際エスペラント連盟(Internacia Esperanto-Ligo)と統合し、現在の組織体制となりました。

本部と事務所

本部である中央事務所(Centra Oficejo)は、1955年からオランダのロッテルダムに置かれています。その他、アフリカ事務所がベナンのロコッサに、ニューヨーク事務所（分室）が国際連合本部ビル内に設置されています（1979年より）。かつてはジュネーヴにも事務所が置かれていました（1962年ごろまで）。

世界エスペラント大会（UK）

毎年、世界エスペラント大会（Universala Kongreso de Esperanto, UK）が開催され、世界中から1500人から3000人もの参加者が集まります。大会では、エスペラントに関する様々な講演、ワークショップ、文化イベントなどが開催され、エスペラント話者同士の交流を深める場となっています。

協力関係

世界[エスペラント]]協会は、様々なエスペラント関連の専門的な協会と協力関係を築いています。日本では、日本エスペラント協会が団体加盟しています。国際連合とユネスコのほか、ユニセフ、欧州評議会とも諮問関係を持ち、米州機構とは協力関係にあります。また、[[国際標準化機構]にも公式に協力しています。

青年部：全世界エスペランティスト青年機構（TEJO）

世界エスペラント協会の青年組織として、全世界エスペランティスト青年機構（Tutmonda Esperantista Junulara Organizo, TEJO）があります。TEJOは毎年、国際青年大会（Internacia Junulara Kongreso, IJK）を開催し、若いエスペラント話者の育成と交流を促進しています。

日本人会長

過去には、日本人として八木日出雄（産婦人科医、元岡山大学学長）が1962年から1964年に亡くなるまで世界エスペラント協会の会長を務めました。

世界エスペラント協会は、エスペラントの普及と利用を推進する上で、中心的な役割を果たしている国際組織です。その活動は、言語の壁を越えた国際交流、文化理解、そして平和への貢献を目指しています。

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