世界スカウト機構

世界スカウト機構（WOSM）

世界スカウト機構（World Organization of the Scout Movement、略称：WOSM）は、世界中のスカウト運動を統括する、世界最大の青少年団体です。青少年の育成と社会貢献を目的とし、世界中で様々な活動を展開しています。

主要機関

WOSMは、以下の3つの主要な機関によって運営されています。

1. 世界スカウト会議 (World Scout Conference)：最高意思決定機関であり、3年に1度（1990年までは2年に1度）世界各国で開催される総会です。各加盟連盟から代表者が出席し、スカウト運動の方向性や規則、政策などを決定します。近年では、世界スカウトユースフォーラムも同時期に開催され、若者の意見も反映されるようになっています。

2. 世界スカウト委員会 (World Scout Committee)：世界スカウト会議で採択された決議を実行する理事会としての役割を担います。会議が開催されない年には、年2回ジュネーブで委員会が開かれ、機構の運営に関する様々な事項を審議・決定します。世界スカウト機構事務総長、財務担当者、および世界会議で選出された12カ国の代表者、計14名で構成され、各委員は自国の代表としてではなく、スカウティング全体の利益のために活動します。

3. 世界スカウト事務局 (World Scout Bureau)：WOSMの実務を担う事務機関です。1920年にロンドンに設置された後、1959年にオタワ、1968年からはジュネーブに置かれています。事務局は、スカウト運動の推進、加盟連盟への支援、国際的な連携など、多岐にわたる業務を行っています。2013年には、事務総長がマレーシアのクアラルンプールへの移転計画を発表しました。

加盟状況

2023年現在、WOSMには174の国と地域が加盟しており、4300万人以上の少年少女がスカウト運動に参加しています。スカウト運動は、世界中で青少年の健全な育成に貢献しています。

地域事務局

WOSMは、世界を6つの地域に分け、それぞれの地域に事務局を置いています。

アジア・太平洋地域 (Asia-Pacific Scout Region)：マニラ（フィリピン）
アフリカ地域 (African Scout Region)：ナイロビ（ケニア）
インターアメリカ地域 (Interamerican Scout Region)：パナマ市（パナマ）
中近東（アラブ）地域 (Arab Scout Region)：カイロ（エジプト）
ユーラシア地域 (Eurasia Scout Region)：キエフ（ウクライナ）
ヨーロッパ地域 (European Scout Region)：ジュネーヴ（スイス）

これらの地域事務局は、各地域におけるスカウト運動の発展を支援し、地域特性に応じた活動を推進しています。

世界スカウト財団

世界スカウト財団は、WOSMの活動を資金面で支える組織です。寄付や支援を通じて、スカウト運動の発展に貢献しています。

関連情報

ボーイスカウト
ガールスカウト

外部リンク

About: World Scout Committee
About: World Scout Bureau
* World Scout Shops

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