世界フィギュアスケート国別対抗戦

世界フィギュアスケート国別対抗戦

概要

世界フィギュアスケート国別対抗戦（ISU World Team Trophy in Figure Skating）は、2009年に始まった国際スケート連盟（ISU）主催の大会で、フィギュアスケートとアイスダンスの団体戦です。この大会では、参加する各国が男女のシングル選手2名、ペアおよびアイスダンスの組1つずつを選出し、合計8名のチームを編成します。

本大会の特長は、各国の選手が競技ごとにポイントを獲得し、その合計ポイントで団体順位を争う点です。男女シングルはそれぞれ2名、ペアとアイスダンスが各1組となり、競技人口が多く異なる形式を持った他の大会とは異なり、団体戦としての側面が強調されています。

参加国の選考基準

大会に出場するのは、国際スケート連盟に加盟する上位6ヶ国ですが、何らかの理由でその国が出場できない場合、7位以下の国が順次繰り上げて出場資格を取得します。ホスト国も自動的に出場権を持つため、出場国は合計6か7ヶ国となります。

出場選手は、その国によって選ばれますが、その中でも最も世界ランクの高い選手は、怪我や病気がない限り出場することが求められ、もし出場しなければその国の出場資格が剥奪される場合があります。これにより、選出された選手が各国の代表として競技に臨みます。

ポイントシステム

選手が獲得するポイントは、競技結果に基づいており、1位には最大12ポイントが与えられ、順位が下がるごとにポイントが減少します。シングル競技の最下位選手には1ポイント、ペアやアイスダンスの最下位組には7ポイントが付与され、こうしたポイントの獲得によって各国の団体順位が決まります。

歴史

第1回の大会は、2009年に東京都の国立代々木競技場第一体育館で開催され、その後、2021年にも実施されましたが、2011年は東日本大震災の影響で中止となりました。この大会は、フィギュアスケートの魅力を国を超えて楽しむ機会を提供し、団体戦という新たな競技形態を確立しました。

まとめ

世界フィギュアスケート国別対抗戦は、フィギュアスケートとアイスダンスの競技者が、一堂に会して団体順位を競う独自の形式の大会です。国際的な交流や競技の多様性を推進する場として、選手たちの高い技術と情熱が存分に発揮されます。

もう一度検索