世界平和統一聖殿

世界平和統一聖殿について

世界平和統一聖殿（せかいへいわとういつせいでん）は、アメリカのニューファンドランドに本社を持つ宗教団体です。この団体は、サンクチュアリ教会とも呼ばれており、2015年1月に設立されました。日本の拠点は群馬県高崎市金古町に位置しています。

概要

この団体は、2015年に世界平和統一家庭連合から分裂して誕生しました。設立者である文亨進は、故文鮮明と韓鶴子の7男であり、指導者としての役割を果たしていますが、教祖としては文鮮明が崇められています。日本国内でも数多くの拠点が存在し、一般社団法人「日本サンクチュアリ協会」として登録されています。

この団体では、聖書のヨハネの黙示録に基づき、「鉄の杖」が銃器を象徴するとし、その所有が重要であるとされています。特に、M16自動小[[銃]]の持ち主であることが強調されています。さらに、銃製造会社であるカーアームズの経営者で、文鮮明の4男である文國進は、文亨進を経済的に支援しています。

政治との関わり

文亨進はアメリカの元大統領ドナルド・トランプの支持者とされています。彼は2020年のアメリカ大統領選挙中、日本とアメリカでトランプ氏の支持活動に参加しました。また、2021年1月の米議会襲撃事件の際、Qアノンによる抗議集会に参加したこともあり、政治的な影響力を持つ存在として見ることができます。

日本においても、文亨進やその教団は積極的に政治活動を行っています。安倍首相時代には、官邸前での支持を表明する街宣を隔週で行い、自民党の総裁選では高市早苗を支持しました。2021年12月には、「北京冬季五輪ボイコット」をテーマにした集会を開き、他の宗教団体とも連携して活動を展開しました。加えて、2022年7月の参院選公示直前には、幸福実現党や参政党の支持を表明しましが、安倍晋三元首相の狙撃事件との関連性については強く否定しています。

新型コロナウイルス感染症への対策

新型コロナウイルス感染症に関して、この団体は独特な見解を示していました。2019年には新型コロナウイルスを「中国の生物兵器」と位置づけ、免疫力が99.7%の人々に勝てると主張しました。また、マスクに関しては「非科学的」とし、マスクを着用することを政府の奴隷になる行為と捉えました。加えて、COVID-19ワクチンに関する主張も大きな波紋を呼んでおり、「共産主義者の陰謀」と見做し、多くの人が不安を抱くもととなっています。

結論

世界平和統一聖殿は、信者に対して独自の教えを広める一方で、社会や政治にも影響を及ぼしている宗教的団体です。その活動や主張には賛否が分かれており、今後の動向が注目されています。

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