世界樹の迷宮III 星海の来訪者

世界樹の迷宮III 星海の来訪者

『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』は、アトラスが2010年4月1日にニンテンドーDS向けに発売したダンジョン探索型ロールプレイングゲームであり、世界樹の迷宮シリーズの第3作にあたります。2023年6月1日には、本作と『世界樹の迷宮』『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』をHDリマスターした『世界樹の迷宮Ⅰ･II･Ⅲ HD REMASTER』がNintendo SwitchとSteam向けに発売され、各作品単体のダウンロード版も同日にリリースされました。

システム

ゲーム開始時、プレイヤーはまずギルド名を設定します。プレイヤーキャラクターのパーティーは主に「（ギルド名）の諸君」「（ギルド名）の皆」と呼ばれます。ギルドには最大30人まで登録可能です。本作では「大航海」という要素が追加され、ワイヤレス通信機能を使った協力プレイも可能です。「大航海クエスト」は最大5人までの協力プレイに対応しており、航海で入手した交易品の交換やすれ違い通信によるギルドカードの交換も行えます。ワイヤレス通信機能を使わなくてもゲームをコンプリートできます。

F.O.E.については、一作目のように撃破時に経験値が入るように変更されましたが、初回探索時には避けるべき存在であることに変わりはありません。また、シリーズ初となるマルチルートシナリオと周回プレイが導入されており、ゲームを完全にクリアするためには周回プレイが必須となります。

マッピング

本作の新要素として、地図上で予めルートを指定しておくことで、ダンジョン内でのオートパイロット機能が利用できます。ゲームを進めると、拠点となる海都を復興するための施策として、アーモロード周辺海域の調査を依頼されます。洋上では、ダンジョンのマッピングと同じ要領で海図を書き込みながら航海を進め、新航路や交易品を探索します。

職業

プレイヤーは、多彩なスキルを持つ最大12種類の職業から最大5人のパーティを編成し、迷宮を攻略します。前作までに登場した職業は全て入れ替わり、新たな職業が登場します。ゲームを進めるとサブクラスを取得できるようになります。これは、メインの職業とは別に、別の職業のスキルも習得できるシステムで、2つの職業を組み合わせることで様々な特徴を持ったキャラクターを作成できます。

最初から選べる職業

プリンス / プリンセス: 号令スキルやパッシブスキルで戦闘を補助するオールラウンダー。
ウォリアー: 前衛での攻撃に特化した戦士。多段攻撃が魅力。
ファランクス: 優れた防御能力を誇る重騎士。パーティの盾。
パイレーツ: チェイススキルで追撃を加えるスピードスター。
シノビ: 素早さが自慢の影の住人。状態異常や分身で翻弄。
モンク: 回復のエキスパート。前衛での格闘も可能。
ゾディアック: 星の力を操る占星術師。属性攻撃のエキスパート。
ビーストキング: 獣を呼び出して共に戦う。盾も装備可能。
バリスタ: 強烈な一撃を放つ後衛攻撃の名手。
ファーマー: 樹海探索のエキスパート。素材集めやエンカウント回避に便利。

条件を満たすと選べる職業

ショーグン: 二刀流を操る将。仲間を指揮して戦う。
アンドロ: 人間を遥かに凌駕する戦闘力を持つ対魔用人型兵器。

ストーリー

四方を海に囲まれた海都「アーモロード」には、海底に繋がる謎の遺跡の伝説が存在します。「古代の大いなる技術で栄えた巨大国家が、100年前に突如海へと沈んでいった」という伝説に惹かれた冒険者たちが海都を訪れ、海底迷宮に挑みます。プレイヤーは冒険者となり迷宮を進み、その先にある真実を知ったとき、大きな選択を迫られます。

登場人物

街の人たち

宿屋の少年、ネイピア商会の店主、羽ばたく蝶亭の女店主、冒険者ギルドのギルド長、港の主、元老院の老婆、海都の姫、クジュラ、深王、オランピア、真祖、ヒイラギ、フルベ、ウェアルフ、リンドヴルムなど、個性豊かなキャラクターたちが物語を彩ります。

ボス

魔魚ナルメル、海王ケトス、ゲートキーパー、キリン、不死たる機械の王、白亜の森の姫君、父にして母なる座、昏き海淵の禍神など、手強いボスモンスターがプレイヤーを待ち受けます。

迷宮

垂水ノ樹海、海嶺ノ水林、光輝ノ石窟、深洋祭祀殿、白亜ノ森、昏き海淵の禍神といった様々な迷宮を探索します。

漫画（雑誌連載）

『月刊ComicREX』にて『世界樹の迷宮III 〜深海の戦姫〜』が連載されていました。

ドラマCD

ドラマCD『絶海の優姫』も発売されています。

関連項目

『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』には、本作のアンドロの特殊な個体が登場します。

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