世界野球ソフトボール連盟

世界野球ソフトボール連盟（WBSC）

概要

世界野球ソフトボール連盟（WBSC）は、野球とソフトボールを統括する国際スポーツ連盟で、国際野球連盟（IBAF）と国際ソフトボール連盟（ISF）が統合して2013年4月に設立されました。設立当初から、国際スポーツ界における同盟としての存在感を示し、さまざまな国際大会の開催や、競技の普及を目指しています。

設立時の経緯

WBSCの設立は、2011年にアメリカ・ヒューストンで行われた両連盟の合同会議が発端でした。ここで、野球とソフトボールが一つの競技としてオリンピック競技復帰を目指す方針が確認されました。その後、両連盟は統合に向けて協議を重ね、2013年の東京でのIBAF総会にて正式に新組織が発足しました。会長にはIBAFのリッカルド・フラッカーリ、ISFのドン・ポーターが就任しました。

オリンピック復帰への挑戦

WBSCは、2020年夏季オリンピックに野球・ソフトボールを復帰させるためにさまざまな努力をしてきました。公式に、男子野球と女子ソフトボールを一つの競技として提案し、IOCに対して改善策やルールの変更案も提出しました。この取り組みは、競技のテレビ放送に適した形式を模索することを目的としています。

はじめに、野球とソフトボールのそれぞれに8チームが参加し、同一会場での日程を組むことで、開催の効率性を向上させる案が出されました。また、試合の時間を短縮するために、野球を7回制にし、MLB選手の参加も提案されました。これらの提案は、IOCが求めるテレビ放送に対する適応を意識したもので、特に注目を集めました。

結果と今後の展望

WBSCは、2013年5月29日に行われたIOC理事会で野球・ソフトボールが2020年オリンピックの実施競技候補として選出されることに成功しました。しかし、2013年9月の総会では、レスリングに優先されて不採用という結果となりました。この時の落選は、WBSCにとって大きな試練となり、さらなる復帰への道筋を模索する必要が生じました。

それでも、2020年のオリンピックが東京で開催されることに伴い、環境や国民の支持を背景に再度復帰が期待されています。特に、国際オリンピック委員会（IOC）の新たなアジェンダにより、会場組織委員会が追加種目を提案できる性質があるため、復帰への道が開かれています。

WBSCの活動と未来

WBSCは、野球・ソフトボールの未来を切り開くために、各国との連携や大会開催へ向けた支援を行っています。また、選手やファン、地域社会と関わりながら、経済効果の拡大や競技の発展を目指しています。データによると、世界の野球・ソフトボールの競技人口は6,200万人に達し、子どもたちの参加も増加しているため、今後の発展が期待されます。

今後、WBSCは野球・ソフトボールの魅力を広めるために、さらなる活動を続けていくでしょう。国際大会の成功や選手・ファンの参与が、スポーツ全体の成長に寄与することでしょう。

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