両生類・爬虫類レッドリスト (環境省)

両生類・爬虫類レッドリストについて

日本国内における両生類と爬虫類の保全状況を示す「両生類・爬虫類レッドリスト」は、環境省によって作成されています。このリストは、日本国内での絶滅危惧種の評価を行い、動植物の保護を目的としています。リストの内容は、国内に生息する種に特化しており、国際的な視点から見た場合には、普通種と見なされることもあります。

レッドリストの歴史

1991年に環境省が初めて公表した「日本の絶滅の恐れのある野生生物－脊椎動物編」から始まり、その後も改訂が行われました。1997年版では評価が見直され、新たな知見が反映されました。2000年には「改訂・日本の絶滅の恐れのある野生生物」シリーズが発表され、その後、2006年版が最新の情報をもとに発表されています。ずっと増加し続けている掲載種数は、両生類19種（1991年）、23種（1997年）、36種（2006年）と、爬虫類はそれぞれ16種、30種、56種と変化しています。

評価プロセスと要件

環境省は、両生類62種と爬虫類98種をレッドリストの評価対象にしています。評価する条件には、次のようなポイントが含まれます。まず、分類上亜種に細分化される場合、原則として亜種ごとに評価されなければなりません。また、純海産種や外来種は評価の範囲外です。これによって、日本独自の生態系を考慮した上で、適切な評価が可能になるのです。

絶滅危惧の状況

両生類

両生類については、1991年には6種が絶滅危惧とされ、1997年には14種、2006年には21種と増加しています。特に南西諸島に生息するカエル類は、多くが絶滅の危険にさらされています。要因としては、生息環境の悪化や外来生物の捕食、さらにはペット用の密猟が指摘されています。

爬虫類

爬虫類の評価状況も同様に示されています。1991年には3種の絶滅危惧種が確認され、1997年にはその数が18種、2006年には31種に達しました。特に南西諸島に生息する爬虫類の多くが危機的状況であり、その原因は環境の変化や外来生物が大きな影響を及ぼしているとされています。

まとめ

このように、日本の両生類・爬虫類レッドリストは、環境保護の観点から非常に重要な役割を果たしています。生物多様性の保全に向けた取り組みを進めるためにも、リストに基づいた適切な管理が必要です。今後も、研究と調査が継続され、新しい知見が反映されていくことが期待されています。

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