両角公佑

両角公佑（もろずみ こうすけ）

両角公佑（1988年7月27日生まれ）は、長野県北佐久郡軽井沢町出身の日本のカーリング選手です。2018年の平昌オリンピックでは、男子カーリング日本代表として出場しました。現在は、TM軽井沢に所属し、ANAビジネスソリューション株式会社にも勤務しています。また、実兄である両角友佑も同じくカーリング選手であり、平昌オリンピックでは兄弟で日本代表として活躍しました。

経歴

両角選手がカーリングを始めたきっかけは、1998年に軽井沢町で開催された長野オリンピックでした。当時小学生だった両角選手は、会場内の飲食店で働いていた母親の傍らで、兄と共に毎日のようにカーリングの試合を観戦し、カーリングに興味を持つようになりました。小学6年生から本格的にカーリングを始め、長野県岩村田高等学校、国際武道大学を経て、現在に至ります。

2005年まではジュニアチームでスキップを務めていましたが、2006年にSC軽井沢クラブに正式加入。以降、日本カーリング選手権大会で5連覇を含む8度の優勝を経験するなど、国内トップレベルの選手として活躍しました。国際舞台でも、世界カーリング選手権で2016年に4位、2017年に7位入賞を果たすなど、着実に実績を重ねました。

これらの実績が評価され、2018年の平昌オリンピック出場権を獲得。オリンピック本番では8位という結果に終わりましたが、男子日本代表としては長野オリンピック以来20年ぶりの出場となり、日本のカーリング界に大きな足跡を残しました。2018年10月には、SC軽井沢クラブからチーム東京へ移籍し、新たな挑戦をスタートさせています。

人物

兄の友佑選手は、公佑選手について「投げ手としての安定感、スイーパーとして精度の高さと判断力が課題」と評しています。平昌オリンピックの際には、LS北見の鈴木夕湖、吉田夕梨花両選手と共に「ちび部」という部活を立ち上げ、「ちびでも金」を合言葉に互いを励まし合いながら競技に取り組みました。また、サッカークラブの松本山雅FCの熱心なサポーターとしても知られており、試合観戦にも度々訪れています。2018年11月17日の最終節徳島戦では、ホームスタジアムでJ2優勝とJ1昇格の瞬間を見届けました。

主な成績

日本代表

平昌オリンピック：8位（2018年）
世界男子カーリング選手権：4位（2016年）、5位（2014年）、6位（2015年）、7位（2017年）、10位（2009年）、11位（2013年）
パシフィックアジアカーリング選手権：優勝（2016年）、準優勝6回（2008年 - 2009年、2012年 - 2015年）、3位（2017年）、4位（2007年）
アジア冬季競技大会：準優勝（2017年）

クラブチーム

日本カーリング選手権：優勝8回（2007年 - 2009年、2013年 - 2017年）、準優勝3回（2006年、2010年、2012年）
軽井沢国際カーリング選手権大会：優勝3回（2011年 - 2012年、2017年）

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