中原警察署

中原警察署について

中原警察署（なかはらけいさつしょ）は、神奈川県川崎市の中原区に位置し、神奈川県警察の管理下にある警察署です。この警察署は、川崎市警察部の下にあり、第三方面に属する大規模な警察署で、署長は警視の階級を持っています。識別章の所属表示はSDです。

立地と管轄区域

中原警察署は武蔵小杉駅の近く、国道409号（府中街道）沿いの繁華街の一角に位置しています。この管内には中原街道や綱島街道など、重要な幹線道路が多く存在しており、周辺には武蔵小杉駅、武蔵新城駅、元住吉駅などの路線が集まっています。これにより、街頭犯罪が多発する地域としての特徴があります。最近では、武蔵小杉駅周辺の再開発により、新たに流入した住民が多く、現在は約26万人がこの中原区に居住しており、警察署別では居住人口が第8位です。

警察署は、地域の治安を保つために様々な業務を行っており、特に街頭犯罪を抑止するための取り組みが行われています。特筆すべきは、管内に朝鮮総連南武支部が存在している点です。また、東京都と隣接しているため、警視庁との間での緊急対応や事件手配の訓練なども行われており、連携が強化されています。

組織と設備

中原警察署には、川崎市警察部が併設されており、さらに警備部直轄の警察隊（管区機動隊）も配置されています。また、神奈川県警察の第二機動隊と警察学校の木月分校も、この管轄区域内にあります。平成28年に導入された街頭防犯カメラシステムによって、繁華街に設置した10台の防犯カメラからの映像がリアルタイムで受信可能となり、即座の対策が可能になりました。これは県下で二つ目の導入例であり、犯罪抑止に大きな効果を上げています。

署内の設備的には、以前の庁舎は狭く、駐車場もなく不便でしたが、現在の新庁舎は完備された駐車場を有しており、より効率的な運営が実現されています。

沿革

中原警察署の歴史は1934年に始まり、最初は川崎警察署の小杉巡査部長派出所として設立されました。その後、1942年に警察署に昇格し、1948年の警察法公布に合わせて川崎市中原警察署として再編成されました。1954年には神奈川県警察として改称され、長きにわたって地域の治安維持に貢献しています。2008年には現在の庁舎が完成し、最新の設備を備えた新しい拠点となりました。

交番・駐在所

管轄区域内にはいくつかの交番や駐在所が設けられており、地域住民の安全と安心を確保するための重要な役割を果たしています。これらの拠点は、交通の要所や繁華街に配置されており、迅速な犯罪対応や地域密着型の施策が行われています。

まとめ

中原警察署は、地域の治安を維持し、住民の安全を守るために尽力している警察機関です。多様な犯罪への対応や、地域住民との連携を深めることは、今後も重要な課題となるでしょう。

もう一度検索