中国からの贈りもの

『中国からの贈りもの』は、2000年からフジテレビの金曜エンタテイメント、金曜プレステージ枠で放送されたドキュメンタリー番組シリーズです。この番組は、中国人女性映像プロデューサーである張麗玲氏が、フジテレビの横山隆晴プロデューサーとの出会いをきっかけに、ソニーのハンディカムを用いて中国人留学生の記録を始めたことから生まれました。彼女が撮影した膨大な映像が番組として放送され、シリーズ化されるほどの人気を博しました。

制作スタッフ

プロデューサー：横山隆晴、張麗玲
制作：フジテレビ

シリーズ作品

『小さな留学生』(2000年5月5日放送)：父親の転勤で日本にやってきた9歳の中国人少女、張素(ちょう・そ)さんの2年間の成長を記録したドキュメンタリーです。異文化の中で成長していく少女の姿を追っています。

『中国からの贈りもの - 小さな留学生1996～2000秋』(2000年11月24日放送)：北京に帰国した後の張素さんの姿を新たに取材し、その成長と変化を捉えた作品です。

『中国からの贈りもの - 若者たち』(2000年11月25日放送)：1996年4月、日本に留学するため成田空港に降り立った2人の若者に焦点を当てています。妻子を中国に残し、日本の大学受験を目指す26歳(当時)の韓さんは、中国共産党幹部を父に持ち、中国では特別な階級に属していました。しかし、風呂なしアパートでの生活やアルバイトを通して日本語を学び、明治大学に合格するまでの苦労を描いています。一方、伯母の家に身を寄せながらアルバイトを探す王さんは、1年後、日本語学校の同級生の中でただ一人大学に合格。その後、伯母の家から独立し、千葉大学外国人会館へ引っ越します。異国の地、日本での2年半、彼らの涙と笑いの日々を追ったドキュメンタリーです。

『中国からの贈りもの - 私の太陽』(2001年4月27日放送)：1986年に博士号取得のため日本に留学した中国人男性、李仲生さんとその家族の10年間にわたる生活を記録した作品です。

『ドキュメンタリー 中国からの贈りもの』(2002年12月21日放送)
『泣きながら生きて』(2006年11月3日放送)

『中国からの贈りもの』は、異文化の中で生きる人々の葛藤や成長、家族の絆を描き出し、多くの視聴者に感動を与えました。日中間の文化交流を促進する上で、重要な役割を果たした番組と言えるでしょう。

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