中国人民解放軍総装備部

中国人民解放軍総装備部

中国人民解放軍総装備部は、1998年8月に国防科学技術工業委員会から分離独立し、2016年1月11日に中国共産党中央軍事委員会装備発展部に改組されるまで存在した、中国人民解放軍の装備部門を一元的に管理する機関でした。

概要

総装備部は、人民解放軍の装備に関する研究開発、調達、管理を一手に引き受ける重要な役割を担っていました。その活動は、中国の軍事近代化において重要な意味を持っていました。2016年の改組により、装備発展部へと移行し、その機能は再編・強化されました。

機構

総装備部の主要な役職は以下の通りでした。

部長：1人
政治委員：1人
副部長：4人
副政治委員：1人
部長助理：1人（空席の場合あり）
総装備部科学技術委員会主任：1人
総装備部科学技術委員会副主任：4人

これらの役職者が、総装備部の運営を統括していました。

内部部局

総装備部は、以下の内部部局を抱えていました。

司令部
政治部
後勤部
総合計画部
軍兵種装備部
陸軍装備科研訂購部
通用装備保障部
電子信息基礎部

これらの部局が、それぞれの専門分野において装備に関する業務を遂行していました。

直属機関

総装備部は、多数の試験訓練基地や研究機関を直属の機関として抱えていました。以下はその一部です。

第20試験訓練基地（酒泉衛星発射中心）：内蒙古賽漢桃来
第21試験訓練基地（核試験基地）：新疆馬蘭
第23試験訓練基地（遠洋航天測量船基地）：江蘇江陰
第25試験訓練基地（太原衛星発射中心）：山西岢嵐
第26試験訓練基地（西安衛星測量控制中心）：陝西渭南
第27試験訓練基地（西昌衛星発射中心）：四川冕寧
第29試験訓練基地（中国空気動力研究発展中心）：四川綿陽
第31試験訓練基地（白城常規兵器試験基地）：吉林白城
第32試験訓練基地（華陰常規兵器試験基地）：陝西華陰
第33試験訓練基地（洛陽電子装備試験中心）：河南洛陽
航天指揮控制中心：北京
防化研究院：北京
装備指揮技術学院：北京懐柔
装甲兵工程学院：北京豊台
軍械工程学院：河北石家荘

これらの機関は、宇宙開発、兵器開発、研究、人材育成など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしていました。

歴代総装備部長

総装備部の部長（1998年4月以前は主任）は以下の通りです。

陳彬（1982.8 - 1985.3）
丁衡高（1985.3 - 1996.11）
曹剛川（1996.11 - 2002.11）
李継耐（2002.11 - 2004.9）
陳炳徳（2004.9 - 2007.9）
常万全（2007.9 - 2012.10）
張又侠（2012.10 - ）

歴代総装備部政治委員

総装備部の政治委員は以下の通りです。

李継耐（1998.4 - 2002.11）
遅万春（2002.11 - 2011.7）
王洪堯（2011.7 - ）

関連項目

中国共産党中央軍事委員会
中国人民解放軍
国家国防科技工業局
国防科学技術工業委員会

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