中央大学附属中学校・高等学校

中央大学附属中学校・高等学校

中央大学附属中学校・高等学校は東京都小金井市に位置し、約1,500名の生徒が学ぶ私立の中高一貫教育機関です。略称は「中附」で、旧制目白中学校を母体として設立された歴史を持ちます。内部進学と外部進学の生徒が第2学年から混合して学ぶ点が特徴です。

沿革

この学校の起源は1909年に遡り、当初は東京府豊多摩郡落合村にて設立が許可されました。1926年には練馬区に移転し、1935年には杉並区に移動するなど、歴史の中で幾度かの移転を経ています。また、1948年の学制改革により新制の杉並中学校・杉並高等学校へ改組され、1952年には杉並高等学校と中央大学の合併が実現しました。1963年には現在の所在地である小金井市に移転し、「中央大学附属高等学校」との名称に変わりました。

学校の歴史には、学生運動や自治活動が織り交ぜられており、1971年には校則を撤廃し自由な学校生活を確立しました。近年では、2019年に文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール（SSH）」の指定を受け、高い教育水準を誇っています。

教育目標

同校では、以下の三つの項目を教育目標として掲げています。1つ目は主体的で創造的な学びを促し、論理的思考力や批判力を養うこと。2つ目は自主性を促し、特別活動を通じて協調性や社会性を育むこと。3つ目は、自律した生活習慣を確立し、社会の形成者としての資質を育成することです。このような理念の下、技術的な知識だけでなく、人間的成長も重視した教育が行われています。

校風・制服

中央大学附属中学校・高等学校では、厳格な制服制度は存在せず、自由な服装が認められています。中学では「中附スタイル」と呼ばれる多様な制服が導入されており、生徒たちは多様な組み合わせを楽しむことができます。これにより、自由な校風が強調されています。

生徒自治と部活動

歴史を経た生徒による自治の伝統は今も続いていますが、学生運動の影響でその活動は縮小しています。学校内の部活動は非常に活発で、運動部、文化部共に多岐にわたるチームが存在しており、アメリカンフットボールや合唱など、様々な活動が行われています。

交通アクセス

中央大学附属中学校・高等学校へのアクセスはJR中央線の武蔵小金井駅から徒歩18分、または「中大附属高校」行きの京王バスがあります。

著名な出身者

この学校からは多くの著名人が生まれています。例えば、文学者の埴谷雄高や作家の吉行エイスケ、政治家や企業経営者として活躍する卒業生も数多く存在します。これを証明するように、卒業生はその後の社会で様々な分野で影響を与えています。

中央大学附属中学校・高等学校は、その歴史や伝統に基づき、自由な校風の中で多様性を尊重し、一人ひとりの個性を活かしながら教育を行っています。

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