中央気象署

中央気象署について

中央気象署は、台湾における気象、地震、天文観測を専門とする政府の中央機関です。台湾の自然災害の監視、予測、情報提供において重要な役割を果たしています。

歴史

中央気象署の歴史は、日本統治時代にまで遡ります。1905年までに台北、台中、台南など6箇所に測候所が設置され、観測体制が整えられました。1938年には台湾総督府気象台官制が制定され、組織化が進みます。

第二次世界大戦終結後、台湾は国民党政権の支配下に入り、日本が設置した観測所は接収され、台湾省気象局として再編されました。一方、中央気象局は1941年に中国本土の重慶で設立され、1949年に台湾に移転。1958年までは台湾省気象局の管理下に置かれましたが、その後、政府直属の機関として復活しました。1971年には交通部に移管され、2023年9月15日に中央気象署へと昇格し、現在に至ります。

業務内容

中央気象署は、多岐にわたる業務を行っています。

• - 気象観測: 台湾各地での気象データの収集。
• - 天気予報: 短期、中期、長期の天気予報の作成。
• - 気象災害予報: 台風などの気象災害に関する予測と警報の発令。
• - 気象サービス: 一般向けの情報提供。
• - 地震観測: 台湾全域での地震活動の監視。
• - 地震速報・津波警報: 有感地震の速報と津波警報の発令。
• - 地震予知研究: 地震の予測に関する研究。
• - 地震データサービス: 地震データの配信と防災広報活動。
• - 気象観測機器校正: 観測機器の精度維持。
• - 天文資料: 天文現象の観測と情報提供。
• - その他: 各種観測・予報システムの調査研究など。

組織

中央気象署は、以下のような組織で構成されています。

本局組織:

• - 第一組、第二組、第三組、第四組
• - 秘書室、総務室、会計室、人事室、政風室

センター:

• - 観測技術センター
• - 気象科学技術研究センター
• - 気象予報センター
• - 気象衛星センター
• - 気象データセンター
• - 地震観測センター
• - 気象儀器校正センター
• - 海洋気象観測センター
• - 台湾南部気象センター

気象台:

• - 台北気象台、花蓮気象台、五分山レーダー気象台、花蓮レーダー気象台、墾丁レーダー気象台
• - 新竹気象台、台中気象台、梧棲気象台、嘉義気象台、高雄気象台
• - 恒春気象台、台東気象台、宜蘭気象台、蘇澳気象台、基隆気象台
• - 澎湖気象台、金門気象台、馬祖気象台、竹子湖気象台、鞍部気象台
• - 日月潭気象台、成功気象台、阿里山気象台、玉山気象台、大武気象台
• - 蘭嶼気象台、東吉島気象台、彭佳嶼気象台

これらの組織が連携し、台湾全土の気象、地震、天文現象を監視しています。

外部リンク

• - 中央気象署
• - 台湾南部気象センター

中央気象署は、台湾の安全と安心な生活を支えるために、日々観測と情報提供に取り組んでいます。

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