中央省庁等改革推進本部

中央省庁等改革推進本部とは

中央省庁等改革推進本部（ちゅうおうしょうちょうとうかいかくすいしんほんぶ）は、かつて内閣に設置されていた組織です。1998年6月、中央省庁等改革基本法が国会で可決されたことを受け、同月23日に内閣に設置されました。2001年1月の中央省庁再編完了に伴い、設置から3年後の同年6月22日に廃止されました。

概要

本部は、中央省庁再編を円滑に進めることを目的として設置されました。本部長は内閣総理大臣が務め、副本部長には内閣官房長官、総務庁長官、行政改革担当大臣が任命されました。また、本部長と副本部長を除く全ての国務大臣が本部員として参加しました。組織運営を円滑に進めるため、内閣官房副長官が本部長補佐として、事務を統括する事務局には、事務局長、3人の事務局次長、15人以内の参事官が置かれました。

中央省庁等改革推進本部令

本部に関連する法令として、「中央省庁等改革推進本部令」が存在しますが、これは時期により異なる2つのものを指します。

組織を定める政令

1998年6月19日に公布された「中央省庁等改革推進本部令」（平成10年政令第220号）は、本部の組織や運営に関する事項を定めたものでした。この政令は、組織に関する基本的なルールを定めた「組織令」に相当するものでした。後に、2000年6月7日に公布された政令（平成12年政令第303号）により、題名が「中央省庁等改革推進本部の組織等に関する政令」に変更されました。

内閣府又は新たな省の組織に関する命令

1999年12月22日に公布された中央省庁等改革関係法施行法（平成11年法律第160号）に基づき、本部は、内閣府や新設される省の組織に関する事項について、内閣府令や省令に定めるべき内容を、再編施行前に中央省庁等改革推進本部令として発令することが認められました。この本部令は、再編施行日にそれぞれの内閣府令または省令となりました。例えば、内閣府本府組織規則は、平成12年中央省庁等改革推進本部令第1号として公布され、再編施行時に平成13年内閣府令第1号となりました。

この本部令は、2000年8月14日までに第1号から第105号まで、同年12月22日までに第106号から第114号までが制定されました。

本部構成

本部長：内閣総理大臣
副本部長：内閣官房長官、総務庁長官、行政改革担当大臣
本部員：本部長および副本部長を除く全ての国務大臣
本部長補佐：内閣官房副長官
事務局：事務局長、事務局次長（3人）、参事官（15人以内）

まとめ

中央省庁等改革推進本部は、中央省庁再編という大規模な行政改革を推進するために設置された組織でした。3年間の活動期間中に、組織の基本となる政令や、各省庁の組織に関する命令を制定し、その後の行政改革の礎を築きました。本部が設置された期間は短かったものの、その役割は非常に重要なものでした。

外部リンク

中央省庁等改革 首相官邸 - ウェイバックマシン（2001年1月24日アーカイブ分）

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