中央防犯サッカー部

中央防犯サッカー部の歴史と成績

中央防犯サッカー部は、1982年に静岡県藤枝市で結成されたサッカークラブであり、かつては日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）のアビスパ福岡の前身でした。このクラブは中央防犯のサッカー部としてスタートし、監督には地域出身の菊川凱夫が就任。選手たちはガードマンとしての仕事を続けながら、サッカーに取り組んでいました。中には徹夜勤務の後に練習に参加する選手もいたと言われています。

チームの歩み

結成当初から、中央防犯サッカー部は着実に成長を重ねていきました。1991年には「中央防犯ACM藤枝フットボールクラブ」という名称に改称し、1992年には全国規模のリーグ戦であるジャパンフットボールリーグ2部で初となる優勝を果たしました。この成果は、チームの士気をさらに高めるものであり、選手たちの努力の賜物でした。

1994年には「中央防犯FC藤枝ブルックス」としての新たなスタートを切り、Jリーグへの参入を念頭においた強化策が講じられました。元Jリーガーやプロ選手の獲得に乗り出しますが、藤枝でのJリーグ入りにはジレンマが生じました。市民グラウンドの改修が容易では無かったため、チームは移転を検討することとなります。

移転と新たなスタート

中央防犯サッカー部は、福岡市のチーム誘致の動きに応じて移転し、福岡ブルックス（現在のアビスパ福岡）として新たなスタートを切りました。この移転後も、従来の藤枝での業務を継続することがあり、1995年には静岡県内でもいくつかの試合を開催しました。特に、夏季ユニバーシアードにより博多の森がサッカー会場に設定された際、静岡での試合が重要な役割を果たしました。

さらに、中央防犯FCの選手の中でアビスパ福岡に参加しなかった選手たちは、1995年に「中央防犯ACMブルックスサッカークラブ」として同好会を結成します。これ以降もチーム名を戻し、東海社会人サッカーリーグ1部に所属しますが、2006年には最下位となり、結局その年で廃部となりました。

過去の成績

中央防犯サッカー部は、その活動の中で数多くの成果を収めました。特筆すべきは、全国社会人サッカー選手権大会での2回の優勝（1989年、1990年）や、ジャパンフットボールリーグ2部での優勝（1992年）です。また、リーグ戦での東海社会人サッカーリーグにおいても1988年に優勝しました。これらのタイトルは、クラブの歴史に刻まれる栄光と言えます。何年にもわたって、中央防犯サッカー部は地域に根ざし、多くのサッカーファンに愛される存在でした。

もう一度検索