中山ダイスケ

中山ダイスケについて

中山ダイスケ（本名: 中山大輔）は、1968年1月7日に香川県丸亀市で生まれた現代美術家であり、舞台美術家、アートディレクターとしても知られています。彼は武蔵野美術大学の非常勤講師を務めており、dnSTUDIOや株式会社ダイコンの代表でもあります。また、東北芸術工科大学の学長としても活動しています。

学歴とキャリアの始まり

1988年に武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科に入学しましたが、1990年には中退し、当時の演出家である飴屋法水のもとで学んだ後、独立したアーティストとしての道を歩み始めます。1990年代中期には、須田悦弘や中村哲也、小金沢健人、坂東慶一と共に『スタジオ食堂』という若手美術作家のグループを結成し、革新的なイベントやプレゼンテーションを展開しました。

海外での活動

1997年にアメリカ合衆国に活動拠点を移し、1998年にはニューヨークでの初個展「Under the Table」が成功を収めました。その後も、個展やグループ展を通じて多様な芸術表現を追求しています。彼の作品はファッションショーの演出や舞台美術、店舗のコンセプトメイキングなど多岐にわたり、講演やワークショップも通じて若い世代のアーティストに影響を与えています。

プライベートと趣味

私生活では、2002年に女優の鶴田真由と結婚しています。スポーツ全般、特にサッカーが好きで、彼の作品にもその影響が随所に見受けられます。

受賞歴と展覧会

彼の才能は数多くの受賞歴に表れており、1997年にはブランシェット・ロックフェラー・スカラシップ、1998年には第1回岡本太郎記念現代芸術大賞で準大賞を受賞しました。2004年には「VOCA展2004」で佳作賞を得るなど、その活動は高く評価されています。

彼の主な個展には、1998年の「Under the Table」（ニューヨーク）、1999年の「FULL CONTACT」（ベルリン）、2005年の「Smells Like Rainbow」（静岡）などがあります。また、主なグループ展にも、1999年の「Pop Surrealism」（コネチカット）、2002年の「現代美術への視点」（東京、大阪）、2007年の「等身大の約束」（東京）など多岐にわたります。

コレクションとコミッション

中山の作品は、台北市立美術館や原美術館などに所蔵されているほか、様々なコミッションワークやアートディレクションにも関与しています。例えば、2005年のVEROURS青山や、2008年の地下鉄副都心線東新宿駅など、彼のデザインが街の一部となっています。舞台美術やファッションショー演出も手がけ、2001年のニューヨークコレクションや、2007年の国際的な舞台作品にも携わりました。

まとめ

中山ダイスケは、その多才な活動と独自のアートスタイルで、現代美術のシーンに新しい風を吹き込んでいるアーティストです。将来的な活躍がますます期待される彼の活動は、国内外で注目されています。

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