中山光一

中山光一（なかやま こういち）は、1960年8月17日に京都府で生まれた、日本の第一線で活躍する撮影技師です。

来歴

京都東山高校では硬式野球部に所属し、その後、近畿大学法学部法律学科に進学しましたが、中途退学しています。

キャリアの出発点は写真スタジオマンでした。そこで基礎を磨いた後、撮影技術を専門とする会社に移籍し、撮影助手として経験を積みました。その後カメラマンとなり、ドキュメンタリー、コマーシャル、ミュージックビデオ、ライブ撮影など、幅広いジャンルの映像制作に携わることで、その技術と表現力を培いました。

1993年には、自身の撮影会社である有限会社蓮を設立し、代表取締役として活動の場を広げます。以来、様々な映像作品に貢献してきましたが、近年は特に劇場公開映画やテレビドラマの分野に活動の主軸を置いています。

2022年には、日本の主要な撮影専門家団体である日本映画撮影監督協会（JSC）の会員となり、業界における存在感を一層確固たるものとしています。

作品

中山光一氏が撮影を手がけた主な作品には、以下のようなものがあります。

映画

『ベイサイド・バイオレンス 群狼』(1991年)
『すばらしき臨終』(1997年)
『Soundtrack』(2002年)
『ロッカーズ ROCKERS』(2003年)
『amoretto』(2004年)
『下弦の月』(2004年)
『HIRAKATA』(2004年)
『about love』(2005年)
『バースデイウエディング』(2005年)
『タイヨウのうた』(2006年)
『ユビサキから世界を』(2006年)
『きみにしか聞こえない』(2007年)
『クローズド・ノート』(2007年)
『ショコラの世界』(2007年)
『陰日向に咲く』(2008年)
『KIDS』(2008年)
『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)
『大洗にも星はふるなり』(2009年)
『なくもんか』(2009年)
『引き出しの中のラブレター』(2009年)
『てぃだかんかん～海とサンゴと小さな奇跡～』(2010年)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら』(2011年)
『綱引いちゃった！』(2012年)
『ツナグ』(2012年)
『謝罪の王様』(2013年)
『真夜中の五分前』（日中合作）(2014年)
『くちびるに歌を』(2015年)
『あやしい彼女』(2016年)
『暗黒女子』(2017年)
『幸福のアリバイ Picture』(2017年)
『スーパーモーリー』超級茉莉（中国映画）(2019年)
『アイ・アムまきもと』(2022年)
『耳をすませば』(2022年)
『ゆとりですがなにか インターナショナル』(2023年)
『おまえの罪を自白しろ』(2023年)

テレビドラマ

『蛇のひと』(2010年)
『Mother』(2010年)
『さよならぼくたちのようちえん』(2011年)
『トッカン』(2012年)
『Woman』(2013年)
『モザイクジャパン』(2014年)
『Dr.倫太郎』(2015年)
『ゆとりですがなにか』(2016年)
『A LIFE〜愛しき人〜』(2017年)
『anone』(2018年)
『獣になれない私たち』(2018年)
『ＪＯＫＥ～２０２２パニック配信！』(2020年)
『初恋の悪魔』(2022年)

配信作品

『御手洗家、炎上する』(2023年)

受賞歴

中山光一氏の撮影における貢献は、国内外で高く評価されています。特に、以下の賞を受賞しています。

第12回スペイン（セマナ）国際ファンタスティック映画祭において、映画『Sound track』で最優秀撮影監督賞を受賞しました。
第67回 日本映画テレビ技術協会 MPTE AWARDS 2014では、テレビドラマ『Woman』の撮影に対して映像技術賞（ドラマ部門）が贈られました。
第77回 日本映画テレビ技術協会 MPTE AWARDSにおいては、映画『おまえの罪を自白しろ』の撮影により映像技術賞（映画部門）を受賞しています。

これらの受賞歴は、中山氏の卓越した撮影技術と、作品の魅力を最大限に引き出す表現力が、業界内外で広く認められていることの証と言えるでしょう。

多岐にわたるジャンルでの経験と、近年注力する映画・ドラマ分野での確かな実績により、中山光一氏は日本の映像表現において重要な役割を担っています。

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