中川弘子 (バスケットボール)

中川弘子（現姓：横尾）は、1956年4月2日生まれの元バスケットボール選手で、ポジションはフォワードとセンターをこなすオールラウンダーでした。彼女は、その卓越した能力で日本バスケットボール界に大きな足跡を残しました。

飯田風越高校時代には、1975年のインターハイで準優勝という輝かしい成績を収めました。その後、第一勧業銀行に入行し、日本リーグで活躍しました。特に、1980-81シーズンの第14回日本リーグでは、チームの優勝に大きく貢献し、自身もMVPに選ばれるなど、その実力をいかんなく発揮しました。

中川は全日本代表としても活躍し、1979年の世界選手権やモスクワオリンピック予選など、数々の国際大会に出場しました。彼女の持ち味は、豊富なスタミナと走力、そして高いテクニックでした。フォワードとセンターの両方をこなせるユーティリティ性も、チームにとって非常に貴重な存在でした。

引退後、中川は日本バスケットボール協会の広報として活動しましたが、その後、豊田通商の選手と結婚し、出産しました。特筆すべきは、彼女の息子である横尾達泰もまたバスケットボール選手としてBリーグで活躍したことです。母から受け継いだ才能を開花させ、プロの世界で活躍する姿は、バスケットボール界における家族の絆を感じさせます。

主な代表歴

1978年アジア競技大会
1979年世界選手権
モスクワオリンピック予選

主な受賞歴

日本リーグでの輝かしい実績が、彼女の貢献を物語っています。

ベスト5：1978年、1980年、1981年
MVP：1980年
フリースロー賞：1980年
リバウンド賞：1980年、1981年

中川弘子は、日本の女子バスケットボール界において、多大な功績を残した選手として記憶されています。選手としての実績はもちろんのこと、引退後もバスケットボール界に貢献し、その血は息子へと受け継がれています。彼女のバスケットボール人生は、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

参考文献

『月刊バスケットボール』 1978年11月号増刊

外部リンク

* Hoop Dream

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