中澤沙耶

中澤 沙耶（なかざわ さや）

中澤沙耶は、1996年5月14日生まれの女流棋士で、日本将棋連盟の関西本部に所属しています。彼女は女流棋士番号53を持ち、著名な棋士である杉本昌隆八段の弟子です。愛知県一宮市出身で、愛知県立丹羽高等学校を卒業した後、名城大学の都市情報学部に進学しました。

将棋との出会いと女流プロへの道

彼女の将棋との出会いは小学4年生のころ、地元の児童館の将棋教室で始まりました。その後、尾張一宮将棋同好会に入会し、東海研修会での学びを続けます。中学2年生の際には第2回中学生女子名人戦で準優勝を果たし、2013年7月には高校2年生として研修会のC1クラスに昇級し、女流3級の資格を取得しました。

その後、中高時代に既に女流プロ棋戦で本戦入りの実績を積む中、2015年4月1日付で女流2級としてプロ入りが内定しました。アマチュア時代には数々の大会で優勝を果たし、特に2010年の女子アマ王位戦名古屋大会でも優勝を達成しています。

プロ入り後の活躍

中澤は2015年4月1日に女流棋士として公式にプロデビューし、早速その才能を発揮しました。新たなプロ棋士としての第一歩を踏み出した彼女は、第23期倉敷藤花戦で1回戦を勝ち取り、つづけて進出した2回戦でも勝利を収めます。その後の3回戦で山根ことみに勝利し、見事ベスト8に進出します。その結果、早々に女流1級への昇級も達成しましたが、準々決勝では里見香奈に敗れてしまいます。

プロ入り初年度の成績は13勝7敗という実績を残し、その年に女流初段へ昇段を果たしました。特に2016年には女子将棋YAMADAチャレンジ杯でベスト4進出を果たし、2018年のYAMADA女流チャレンジ杯では優勝を飾るなど、急速に実力を伸ばしていきました。

趣味やその他の活動

プロ棋士としての厳しい日々の中でも、中澤は趣味を大切にしています。彼女の趣味にはミサンガ作りやピアノの弾き語りがあり、学生時代も手芸や卓球に参加していました。また、2018年には名古屋市栄で女性限定の将棋教室である栄将棋教室・レディースセミナーの講師として、地域の将棋普及に取り組んでいます。

昇段履歴

中澤は以下の通り、昇段を果たしています：

• - 2013年07月14日 - 東海研修会C1に昇級（女流3級資格）
• - 2015年04月01日 - 女流2級（飛び付き昇級）
• - 2015年06月20日 - 女流1級（倉敷藤花戦ベスト8）
• - 2016年04月01日 - 女流初段（年度成績指し分け以上 /2015年度勝敗）
• - 2022年05月07日 - 女流二段（勝数規定 /女流初段昇段後70勝）

まとめ

中澤沙耶は女性棋士として若いながらも着実に実力をつけ、棋戦でも目立つ成績を収めています。彼女の活躍は将棋界に新たな風を吹き込むと共に、将棋の普及活動にも力を注いでおり、今後の成長が期待されます。彼女の活躍を通じて、多くの将棋ファンが新たな才能の登場に注目しています。

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