中田珠未

中田珠未

中田珠未（なかだ たまみ）は、1997年12月21日に東京都で生まれた、日本の女子バスケットボール選手です。主にセンターとしてプレーし、現在はWリーグの強豪、ENEOSサンフラワーズに所属しています。恵まれた体格を活かしたインサイドでのプレーが持ち味です。

バスケットボールとの出会い

小学校時代は吹奏楽に励んでいましたが、進学先の麹町学園女子中学校の吹奏楽部には、希望していた楽器がありませんでした。この時期、既に身長が170cmを超えていた中田選手は、中学校の運動部、特にバスケットボール部とバレーボール部から熱心な誘いを受けます。最終的には、仲良くなったクラスメイトに誘われたことをきっかけに、バスケットボール部に入部することを決めました。この中学校での入部が、彼女のバスケットボール人生の始まりとなります。

学生時代と国際舞台での活躍

中学校でバスケットボールを始めた後、才能を開花させ、明星学園高等学校を経て、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科に進学します。大学在学中、中田選手はその実力をさらに伸ばし、日本代表候補としても注目されるようになりました。特に国際大会での経験は豊富です。

大学2年時の2017年には、ユニバーシアード（台北）に出場する女子日本代表に選出され、チームの準優勝に貢献しました。自身にとって初めての主要な国際大会でメダルを獲得するという貴重な経験を積みました。

翌年の大学3年時、2018年にはジャカルタ・パレンバアジア競技大会に出場する日本B代表に選出され、チームの銅メダル獲得に貢献。国際舞台での実績をさらに積み重ねました。

大学4年時の2019年には、イタリアで開催されたユニバーシアードに2大会連続で出場。同年には、FIBAアジアカップに出場する日本A代表に、怪我で離脱した谷村里佳選手に代わる追加招集という形で選出されました。学生でありながらA代表に選ばれたのは中田選手ただ一人であり、この大会で日本代表は金メダルを獲得。中田選手もチームの一員として優勝に貢献しました。これらの学生時代の代表経験は、彼女のキャリアにおいて重要な財産となっています。

プロキャリアと新たな挑戦

早稲田大学を卒業後、2020年4月に日本のトップカテゴリーであるWリーグのENEOSサンフラワーズに加入しました。伝統ある強豪チームの一員として、プロキャリアをスタートさせました。ENEOSでは、日本のトップレベルの選手たちと共に日々練習に励み、自身の技術や戦術理解度を高めています。

5人制バスケットボールでの活動と並行して、中田選手は新たな挑戦も行っています。2022年には3x3バスケットボールの女子日本代表に選出され、同年のワールドカップに出場しました。5人制とは異なる3x3の舞台でも世界レベルを経験し、選手としての幅を広げています。

主な経歴

明星学園高等学校
早稲田大学
ENEOSサンフラワーズ（2020年 - ）

日本代表歴

5人制

2017年 ユニバーシアード（準優勝）
2018年 アジア競技大会（3位）
2019年 ユニバーシアード（出場）
2019年 FIBAアジアカップ（優勝）
2021年 FIBAアジアカップ（優勝）

3x3

* 2022年 3x3ワールドカップ（13位）

大学時代から日本代表として国際大会で実績を積んできた中田珠未選手は、ENEOSサンフラワーズの中心選手として、また今後の日本代表候補として、さらなる飛躍が期待されるプレイヤーです。

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