中華人民共和国水利部

中華人民共和国水利部は、中国における水資源管理の中枢を担う国務院直属の行政機関です。

歴史

1949年10月1日、中華人民共和国の成立と同時に、中央人民政府水利部としてその歩みを始めました。その後、1954年9月には政務院の国務院への改組に伴い、中華人民共和国水利部と名称を改めました。

1958年2月11日には、電力部との合併により水利電力部となりました。しかし、1979年2月23日には、再び水利部と電力工業部に分割されることになりました。この分割は一時的なもので、1982年の国務院機構改革によって再度、水利部と電力工業部が統合され、水利電力部が設置されました。そして、1988年4月には、水利電力部が水利部として再編され、現在に至っています。

このような組織の変遷は、中国における水資源管理の重要性と、その体制の模索を物語っています。

歴代部長

水利部の長である部長は、以下の人物が務めてきました。

傅作義
銭正英
楊振懐
鈕茂生（1993年3月 - 1998年11月）
汪恕誠（1998年11月 - 2007年4月）
陳雷 （2007年4月 - 2018年3月）
鄂竟平 （2018年3月 - ）

歴代の部長たちは、それぞれの時代における水資源管理の課題に対応し、水利行政を推進してきました。

下位機構

水利部は、以下の16の職能司（日本の庁に相当）によって構成されています。

1. 弁公庁
2. 企画・計画司
3. 政策法規司
4. 水資源水文司
5. 経済調節司
6. 人事労働司
7. 国際合作・科学技術教育司
8. 建設・管理司
9. 水土保持司
10. 農村水利司

これらの職能司は、水資源の計画、管理、保護、利用など、水利行政の各分野を担当しています。

主な役割

水利部の主な役割は、以下の通りです。

水資源の総合的な計画と管理
水資源の持続可能な利用の促進
洪水や干ばつなどの水害対策
水質汚染の防止
水利施設の建設と管理
* 水資源に関する法規の策定と施行

これらの役割を通して、水利部は国民生活と経済発展を水資源の側面から支えています。

外部リンク

詳細については、中華人民共和国水利部の公式サイトをご覧ください。

中華人民共和国水利部公式サイト

もう一度検索