中西勝則

中西勝則

中西勝則（なかにし かつのり）は、1953年6月15日に静岡県庵原郡蒲原町（現在の静岡市清水区）で生まれた日本の銀行家、実業家です。現在は、しずおかフィナンシャルグループの代表取締役会長兼静岡銀行の取締役会長を務めています。また、静岡県経営者協会の会長としても活躍しています。

生い立ちと学歴

中西氏は、運送業を営む家庭に生まれました。中学3年生の時に父親が病死したため、家計を支える必要がありましたが、静岡県立清水東高等学校に進学しました。小学校から高校まで生徒会長を務め、リーダーシップを発揮していました。大学は、国立大学の理系学部を志望しましたが、不合格となり、併願していた慶應義塾大学商学部に進学しました。大学時代は、学費は母親に負担してもらいましたが、生活費はすべてアルバイトで賄っていました。

静岡銀行でのキャリア

大学卒業後、中西氏は静岡銀行に入行しました。初任地は清水支店で、その後、希望していた調査部に配属され、現場主義を徹底しました。工場などへ足を運び、キャッシュフロー分析を学びました。1992年には、当時最年少で富士宮北支店の支店長に就任。その後、新通支店、三島支店の支店長を歴任しました。2001年に役員に昇格し、常務執行役員時代には、企業支援グループを創設し、後に企業サポート部として発展させました。これにより、銀行と中小企業との関係強化に貢献しました。

頭取、会長として

2005年6月には、当時の地銀界で2番目に若い頭取に就任しました。また、2011年6月には、地銀協会長に生え抜きとして就任し、2016年6月には2度目の同会長を務めました。頭取在任中は、リーマン・ショックやマイナス金利、地銀再編といった厳しい環境の中で、事業拡大に努めました。総資産11兆円を突破し、国内有数の地方銀行としての地位を確立しました。また、マネックスグループなど異業種との連携を進めました。2017年6月に代表取締役会長を退任し、2022年10月には、金融持株会社体制への移行に伴い、しずおかフィナンシャルグループの代表取締役会長に就任しました。

受勲

2023年11月、旭日中綬章を受章しました。

略歴

1976年 - 慶應義塾大学商学部卒業後、静岡銀行入行。
1998年 - 同人事部副部長兼人事課長。
1999年 - 同理事兼人事部長。
1999年6月 - 同理事経営管理部長。
2001年 - 同取締役執行役員経営企画部長。
2003年 - 同取締役常務執行役員。
2005年 - 同代表取締役頭取。
2017年 - 同代表取締役会長。
2022年 - 同取締役会長。しずおかフィナンシャルグループ代表取締役会長。

外部リンク

静岡銀行　中西勝則頭取インタビュー - 銀行員.com
静岡銀行
静岡銀行・歴代頭取

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