中谷優子(なかたに ゆうこ)は、
1977年3月26日生まれ、
兵庫県神戸市出身のプロ
ボウリング選手です。JPBA(日本プロ
ボウリング協会)第28期生として、
1995年にプロデビューしました。ライセンスNo.289を持ち、現在はROUND1に所属しています。P★Leagueでのキャッチコピーは「神戸の弾丸娘」で、そのアグレッシブなプレースタイルが特徴です。夫も同じくプロボウラーの平岡勇人です。
ボウリングとの出会いとプロへの道
中谷選手が
ボウリングに興味を持ったのは10歳の頃、家族で
ボウリング場へ遊びに行ったのがきっかけでした。兄と共に神戸六甲ボウルのジュニアクラブに入り、本格的に
ボウリングを始めました。同センターで開催された女子プロトーナメントを観戦し、プロボウラーへの憧れを抱くようになったそうです。
小学校5年生からJBC(全日本
ボウリングクラブ)に所属し、ジュニア大会や月例会で大人に混じって活動していました。ジュニア時代の主な成績として、全日本中学選手権個人2位があります。高校時代は、現在の所属先である神戸スカイレーンでアルバイトをしながら、
ボウリング漬けの日々を送りました。高校1年生から3年生まで3年連続で国体に出場するなど、アマチュア時代からその実力は際立っていました。
1995年、
阪神・淡路大震災の直後にプロテストを受験し、初回で合格。18歳という若さでプロデビューを果たしました。
プロとしての活躍
1998年には、JPBA公式戦ネピアカップで最年少タイ記録となる初優勝を飾りました。同年、
日本プロスポーツ大賞新人賞を受賞。
2009年にはランキング6位に入賞。これまでに、8回の優勝、公認パーフェクト2回、7-10スプリットメイド1回を達成しています。BS日テレで放送されている『
ボウリング革命 P★League』では、第5戦、第11戦、第20戦で優勝しましたが、第32戦で勇退しました。
苦難を乗り越えて
中谷選手のプロテスト受験は、
阪神・淡路大震災という大きな困難に見舞われました。プロテスト直前に被災し、練習ができない状態の中、避難生活を送りながらも、休業中の
ボウリング場を借りて、暗闇の中で一人で練習に励んだそうです。プロテスト当日も、交通機関が麻痺していたため、原付バイクにボールを積み、約2時間半かけて大阪まで移動し、見事3位で合格を果たしました。
初優勝を飾った
1998年のネピアカップでは、前日にバイクで転倒するというアクシデントに見舞われました。足や肋骨に痛みを抱えながらも、東京の会場へ向かい、ぶっつけ本番で大会に臨みました。予選をギリギリで通過し、準決勝、決勝と順位を上げていき、最終的に優勝を掴み取りました。後に肋骨2本の骨折が判明しましたが、それでも優勝を果たしたという事実は、彼女の並々ならぬ精神力を物語っています。
結婚と新たなスタート
2016年
3月26日、同じくプロボウラーの平岡勇人と結婚。2017年12月30日には妊娠を公表し、2018年6月19日に第一子となる女児を出産しました。2019年4月には、長年所属していた神戸スカイレーンが閉鎖となり、その後ROUND1に移籍。現在は、主に三ノ宮駅前店、加古川店、姫路飾磨店を中心に活動しています。
主な優勝大会
ネピアカップ'98
'99群馬オープン
2001札幌プリンスカップ
第26回イーグルクラシック
2005彦根プリンスカップ
2006軽井沢プリンスカップ
DHCツアー2007/2008第2戦
第30回イーグルクラシック
* P★League 第5戦、第11戦、第20戦
中谷優子は、数々の困難を乗り越え、常に前向きに挑戦し続けるプロボウラーです。その活躍は、多くの
ボウリングファンを魅了し続けています。