中里美喜

中里 美喜（なかざと みき）

1987年5月7日生まれ、埼玉県川越市出身の日本のミュージカル俳優であり、元バレリーナ。現在は日本の主要な劇団の一つである劇団四季に所属し、数多くの舞台に出演している。

幼少期から舞台芸術の世界に触れ、4歳からクラシックバレエを始めた。地元埼玉県の伊藤京子バレエスタジオにて専門的な指導を受け、バレエの基礎技術を習得。その後、身体表現の幅を広げるためにコンテンポラリーダンスにも取り組み、多様なダンススタイルを学んだ。これらの経験は、ミュージカル俳優として求められる高度な身体能力と表現力の礎を築いた。

劇団四季を目指すきっかけとなったのは、同劇団の代表的なロングラン作品であるミュージカル「キャッツ」を観劇したことだった。舞台上で繰り広げられる俳優たちの情熱的なパフォーマンスと、創り上げられた世界観に深い感銘を受け、自身もその舞台に立つことを強く志すようになる。

この強い思いを胸に、劇団四季への入団を目指し、2010年に劇団四季研究所に入所。研究所では歌唱、演技、ダンスなど、ミュージカル俳優として必要な総合的な訓練を受ける。厳しいレッスンを経て、プロの舞台人としての準備を整えた。

研究所修了後、2011年3月6日に京都劇場で上演された「オペラ座の怪人」京都公演にて、アンサンブルの10枠としてプロとしての初舞台を踏む。念願だった劇団四季の舞台に立つという夢を実現させた瞬間であった。初舞台から着実に経験を積み、ちょうど1年後の2012年3月6日には、再び「オペラ座の怪人」において、ヒロインであるクリスティーヌの友人、メグ・ジリー役として主要キャストの一角を担うこととなる。これは、その才能と努力が認められ、俳優として大きな飛躍を遂げた出来事である。

これまでに中里美喜氏が出演した主な作品と役柄は以下の通りである（括弧内の年はその役での初出演年を示す）。

オペラ座の怪人：2011年にアンサンブル（10枠）として初出演。2012年からは重要なソロパートを持つメグ・ジリー役として出演を続けている。
王様の耳はロバの耳：2011年にバラの精および陽だまりの精として出演。子ども向けのファミリーミュージカルでもその才能を発揮した。
むかしむかしゾウがきた：2014年にアンサンブルとして出演。日本のオリジナルミュージカルにも参加している。

クラシックバレエで培った高い身体技術と、劇団四季の舞台で磨かれた表現力を持つ中里美喜氏は、今後も日本のミュージカル界において重要な役割を担っていくことが期待されている。



関連項目*

埼玉県出身の人物一覧
劇団四季
バレエ

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