中野四季の都市

中野四季の都市（なかのしきのまち）

中野四季の都市は、東京都中野区中野四丁目に位置する再開発エリアで、かつて警察大学校などの施設があった跡地に新たに整備されました。この地域は「なかの新都心」とも呼ばれ、今後もさらなる発展が見込まれています。

歴史

中野四季の都市がある地点は、江戸時代において「お囲い犬屋敷」として知られていた場所です。五代将軍の徳川綱吉によって設けられたこの施設は、野犬を保護するためのもので、当時の中野区役所周辺まで広がる約30万坪の土地を有していました。この保護活動は1695年に始まり、綱吉の死去により1709年に廃止されるまで続きました。その後、徳川吉宗の時代には植樹が行われ、地域住民に親しまれる場所となりました。

明治時代には、この土地に陸軍の施設が設置され、1897年に鉄道隊、電信隊、気球隊などが編成されました。1939年には陸軍中野学校が移転してきました。その後、戦後の利用として警察大学校と警視庁の警察学校が設置され、2001年まで機能していました。これらが府中市に移転後、再開発が進み、2012年には新たにオフィスビルや大学施設、防災公園が整備されることとなりました。

再開発概要

中野四季の都市の全体面積は約16.8ヘクタールであり、主な施設には以下のものがあります。

オフィスビル

• - 中野セントラルパークイースト

敷地面積: 6045m²
地下2階、地上10階、高さ50.60mで、2012年に竣工。テナントには栗田工業や東映アニメーションが入居しています。

• - 中野セントラルパークサウス

敷地面積: 23,835m²
地下1階、地上22階、高さ99.95m、2012年6月竣工。キリンホールディングスやボストン・サイエンティフィック等がテナントとして利用しています。

公園

• - 中野四季の森公園

敷地中央に設置された防災公園で、面積は約1.5ha。周辺で働く人々や学生に利用されるこの公園は、防災施設も備えています。2012年4月1日に開園しました。

大学キャンパス

このエリアには3つの大学キャンパスも新たに設立されました。

• - 早稲田大学中野キャンパス

地下1階、地上11階の施設で、2014年に完成。地域の学びや留学生のための寄宿舎が整備されています。

• - 明治大学中野キャンパス

地下1階、地上14階の施設で、2013年に竣工。国際日本学部などが設置されています。

• - 帝京平成大学中野キャンパス

地下1階、地上12階の施設で、2012年に完成。看護学科や薬学部が設けられています。

病院

• - 東京警察病院

従前は千代田区にあった病院が2008年に移転し、現在利用されています。

中学校

• - 中野区立中野中学校

2012年に閉校した中央中学校の跡地に、2014年に新設されました。

交通アクセス

この地域には、中央線快速、中央・総武緩行線、東京メトロ東西線が利用できる中野駅が近く、徒歩約5〜10分でアクセス可能です。また、関東バスも利用できるため、交通便は良好です。

このように、中野四季の都市は多様な施設が整備され、地域社会の中で重要な役割を果たしています。

もう一度検索