中野誠也 (俳優)

中野誠也 - 日本の俳優・演出家

中野誠也（なかの せいや）は、1938年に千葉県市川市で誕生した日本の俳優および演出家です。彼の本名はそのままであり、主に劇団俳優座に所属してキャリアをスタートしました。東京都立両国高等学校を卒業後、早稲田大学第一文学部の演劇科に進学しましたが、中退しています。

来歴

中野は劇団俳優座の第10期生として舞台に立ち、1960年代から1970年代にかけて、二枚目役でその名を知られるようになりました。彼が出演したドラマ『竜馬がゆく』や『次郎長三国志』は特に有名で、彼は「新劇の二枚目俳優」と称されました。また、洋画劇場やNHKの外国ドラマの吹き替えでも活躍し、声優としての一面も持っています。1970年代以降は、犯罪ドラマや時代劇での悪役としても活躍を続け、善人役を演じることもありました。中野の趣味はピアノ、アコーディオン、ハーモニカと多才です。

主な出演作品

映画

中野誠也の映画キャリアは豊かで、1962年の『未来につながる子ら』での田村先生役を皮切りに、数多くの作品に出演してきました。

• - 『警視庁物語シリーズ』（1963-1964年）
• - 『日本脱出』（1964年）
• - 『超高層ホテル殺人事件』（1976年）
• - 『沈まぬ太陽』（2009年）
• - 最近では『ムーンライト・シャドウ』（2021年）や『愛しき者へ』（2003年）などが挙げられます。

テレビドラマ

テレビドラマでも活躍し、1962年から様々なシリーズに出演。代表的な作品には次のようなものがあります。

• - 『花王ファミリー劇場 純愛シリーズ』（1962年）
• - 『竜馬がゆく』（1965年）
• - 大河ドラマシリーズの『徳川家康』（1983年）や『元禄繚乱』（1999年）など、数々の特筆すべき役を務めました。
• - 特に『水戸黄門』シリーズでは、長きにわたり多くのキャラクターを演じ、その人気を博しました。

演出活動

俳優活動のみならず、演出家としても活動を展開し、『アドルフに告ぐ』（1994年）など、いくつかの舞台作品の演出を手掛けています。また、沈黙亭のあかりやカラマーゾフの兄弟など、舞台劇にも積極的に参加しています。

中野誠也は、舞台、映画、テレビドラマにおいて、幅広い演技力と演出センスを持った日本のエンターテイメント界に欠かせない人物です。彼の多様なキャリアと作品は多くの人々に影響を与え続けています。

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