丸亀市民球場

丸亀市民球場

丸亀市民球場（まるがめしみんきゅうじょう）は、香川県丸亀市に所在する野球専用のスタジアムであり、現在は「レクザムボールパーク丸亀」として知られています。この名称は、ネーミングライツによって付けられたものであり、以前は四国コカ・コーラボトリングスタジアムと呼ばれていました。

歴史的背景

この球場は、老朽化した丸亀市城内グラウンドに代わる施設として1994年に整備計画が決定されました。しかし、当初は市の財政面から建設が遅れ、2010年になってようやく基本設計が発表されたのです。この球場の設計段階では、地域の野球連盟及び香川オリーブガイナーズなどとの協議が行われ、プロ野球の試合が開催できる施設としての要件が整備されました。

2014年5月にはネーミングライツの公募が始まり、四国コカ・コーラボトリングが契約の優先交渉候補者として選定されました。そして、2014年12月には契約が締結され、実際にこの名称が使用されることになりました。

完成とオープン

丸亀市民球場は2015年2月に竣工し、同年の3月1日にオープニングセレモニーが開催されました。初めて行われたプロ野球の試合は、同年3月3日に阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスのオープン戦です。阪神の選手がここで初の本塁打を放ったことも話題になりました。

利用状況

この球場では、NPB（日本プロ野球）の試合だけではなく、四国アイランドリーグplusにおける公式戦も行われています。特に、香川オリーブガイナーズの試合は定期的に開催されており、その一環として2015年に香川対徳島インディゴソックスの開幕戦も行われました。さらに野球だけでなく、他のスポーツイベントやパブリックビューイングなども行われ、多用途施設としても利用されています。

命名権の変更

2018年には四国コカ・コーラボトリングとの命名権契約が終了し、新たな命名権者の募集が行われましたが、応募者が現れない期間がありました。その後、レクザムと7年間の契約を結ぶことになり、以来「レクザムボールパーク丸亀」として親しまれています。これは、地域企業がスポーツ施設に名前を付ける重要性を示す事例ともなりました。

施設の特徴

丸亀市民球場のグラウンド面積は12,800m²で、両翼100m、中堅122mという規模です。内野は黒土で、外野は天然芝が使用されています。また、LED式のスコアボードや6基の照明が整えられ、収容人数は10,000人とされ、多くの観客を受け入れることができます。ファンの快適さを配慮して、各座席にはカップホルダーが設置されており、バーベキューなどが楽しめるピクニックデッキも用意されています。

アクセス

このスタジアムへのアクセスは、JR四国丸亀駅から車で約10分、高松自動車道善通寺ICからも車で約10分で行けます。周辺にはスポーツセンターや陸上競技場、テニスコートなども整備されており、スポーツイベントが盛んな地域です。丸亀市民球場は、地域のスポーツ文化の発展に寄与する重要な施設として存在しています。

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