丸地守

丸地守

丸地守（まるち まもる）は、日本の現代詩人です。1931年10月24日、愛知県豊橋市に生まれました。長年にわたり詩作活動を続け、その独特の世界観を表現した作品を数多く発表しています。

略歴

丸地守は、郷里である愛知県豊橋市で少年期を過ごし、その後、東京の中央大学法学部に入学し、卒業しました。詩人としての道を歩む中で、彼は日本の詩壇において重要な地位を占めるようになります。特に、詩の創作活動に加えて、詩壇の発展と運営にも積極的に関与しました。その貢献の一つとして特筆されるのが、2001年に現代詩人会の理事長を務めたことです。これは、彼が同時代の詩人たちから厚い信頼を得ていたことの証であり、日本の現代詩の振興に尽力した時期でもあります。

主な著作

丸地守は非常に多作な詩人であり、単著の詩集を数多く刊行しています。彼の創作の軌跡は、これらの詩集を通してたどることができます。

単著

『丸地守詩集』 (日本現代詩人叢書) - 1983年に芸風書院から刊行された初期の主要な詩集です。
『幻夢断章 詩集』 - 1985年に青い花社より出版されました。
『死者たちの海の祭り 詩集』 - 1988年にすばる書房から刊行された作品です。
『深夜の牛 詩集』 - 1995年に書肆青樹社より出版されました。
『拒む鳥 丸地守詩集』 (日本現代対訳(英・韓)詩人叢書) - 1996年に書肆青樹社から刊行された意欲的な詩集で、英訳および韓訳が付されています。
『痛位 詩集』 - 2004年に書肆青樹社より出版されました。
『系譜 丸地守詩集』 - 2009年に書肆青樹社から刊行された詩集です。
『乱反射考・死精 丸地守詩集』 - 2011年に書肆青樹社より出版されました。
『微笑む星はまだ残っているか 丸地守詩集』 - 2015年に土曜美術社出版販売から刊行された晩年の詩集の一つです。

これらの単著詩集は、それぞれ異なる時期の彼の創作と思索の軌跡を示しており、内省的あるいは社会的なテーマを扱いながら、言葉の可能性を探求しています。

共著

『青い憧れ 日・韓戦後世代100人詩選集』 (世界詩人叢書) - 李是煥、姜晶と共に編訳として参加したアンソロジーです。1995年に書肆青樹社より刊行され、日韓の戦後世代の詩人たちの作品を紹介しています。

丸地守の詩業は、これらの豊富な著作群によって構成されており、現代詩の研究者や愛好家にとって重要な資料となっています。詩人としての長年の活動と、詩壇における貢献は、日本の現代詩史において確かな足跡を残しています。

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