丸山孝

丸山 孝（まるやま たかし、1953年1月28日生）は、東京都出身の元男子バレーボール選手、そして指導者です。全日本代表として国際舞台でも活躍しました。

彼のバレーボールキャリアは、中央大学附属高等学校での活躍から始まりました。高校3年時には、チームを率いて主要大会での三冠達成という輝かしい成績を収めました。その後、中央大学に進学。大学在学中の1973年には、ユニバーシアードモスクワ大会に日本代表として出場し、経験を積みました。大学3年次には、早くも全日本代表に選出される実力を示し、日本のトッププレーヤーとしての道を歩み始めます。そして、大学生活の集大成として、4年次には秋季リーグ戦と全日本大学選手権（インカレ）の両方でチームを優勝に導き、大学バレーボール界のタイトルを総なめにしました。

大学卒業後の1975年、彼は日本鋼管（現在のJFEエンジニアリング）に入社し、当時のバレーボール強豪チーム、NKKナイツの一員となりました。NKKナイツでは、中心選手として長年にわたり活躍しました。国際大会での経験も豊富で、特に1976年に開催されたモントリオールオリンピックでは、男子バレーボール日本代表チームの重要なメンバーとして出場し、チームの4位入賞に大きく貢献しました。

チームリーダーとしても才能を発揮し、1980年度からはNKKナイツのキャプテンを務め、チームを牽引しました。選手としての円熟期を迎える中で、1983年度にはキャプテンの役割を花輪晴彦選手に譲りましたが、自身は選手としてプレーを続ける傍ら、選手兼任コーチという形でチームの指導にも携わるようになりました。この選手兼任コーチの期間は1986年度まで続きました。

国内リーグでの個人の活躍も特筆され、日本リーグにおいて、1977年の第10回大会と1978年の第11回大会で、2年連続でベスト6に選出される栄誉に輝いています。選手引退後も、その豊富な経験と知識を生かし、バレーボール指導者として後進の育成に尽力しています。

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