丸山由美

丸山由美のバレーボールキャリア

丸山由美（まるやま ゆみ）、旧姓江上（えがみ）、1957年11月30日生まれは、日本のバレーボール指導者であり、かつては選手としても名を馳せた存在です。東京都に生まれた彼女は、中学生の頃からバレーボールに触れ、松蔭高等学校に進学後、1976年に日立に入社しました。これが彼女の華々しいキャリアの始まりでした。

1979年には日立の主将となり、三屋裕子や中田久美と共に日立の黄金時代を築く中心的存在となります。1977年には山田重雄監督の指導のもと、日本女子代表として初めて国際舞台に登場。特に1980年のモスクワオリンピックでは代表メンバーに選出されましたが、イベントはボイコットの影響を受け幻のオリンピックとなりました。

1982年からは全日本のキャプテンを務め、センタープレイヤーとしての名声を確立します。彼女は身長175cmと、他のセンタープレイヤーに比べると小柄でしたが、その技術は群を抜いており、特に繊細なタッチを特徴とし、柔らかい攻撃が持ち味でした。ブロックにおいてもそのタイミングは絶妙で、数多くの窮地を救ったと言われています。

1984年にユニチカ戦での日本リーグ出場105試合を達成し、それまでの記録を超える新たな記録を樹立しました。同年にはロサンゼルスオリンピックに出場し、チームとして銅メダルを獲得。その後、一度引退しますが、1986年に小田急ジュノーの監督に就任します。

1987年には現役復帰し、再びプレイヤーとしての活動を始めます。1988年のソウルオリンピックには主将として参加した後、再び引退。引退後は後進の指導に力を入れ、日本バレーボール協会の公認講師や、小田急バレーボールクリニックの主任講師として活躍しています。2024年には、夫の貴也が監督を務める江戸川大学女子バレーボール部においてコーチを務める予定です。

人物背景

1986年に結婚した丸山貴也は、小田急でコーチ及び監督を務め、また2018年から2022年にはKUROBEアクアフェアリーズの監督をも務めました。彼女には、ビーチバレー選手として活躍する次女、丸山紗季がいます。紗季の夫はB3.LEAGUE・東京ユナイテッドBCの竹内峻アシスタントコーチで、義理の息子です。

所属チーム

• - 松蔭高等学校
• - 日立ベルフィーユ（1976-1985年）
• - 小田急ジュノー（1987-1989年）

国際大会でのプレイ歴

丸山は日本代表として、1977年から1984年及び1987年から1988年まで活動しました。彼女の主な国際大会出場歴には、1984年、1988年のオリンピック、1978年及び1982年の世界選手権、1977年及び1981年のワールドカップがあります。

受賞歴

丸山は数々の賞を受けてきましたが、特に注目されるのは以下の通りです。

• - 1976年：第10回日本リーグ新人賞
• - 1977年：第11回日本リーグサーブ賞、ベスト6
• - 1981年：第15回日本リーグ最高殊勲選手賞、スパイク賞、ブロック賞、ベスト6
• - 1982年：第16回日本リーグ最高殊勲選手賞、ブロック賞、ベスト6

これらの輝かしい業績は、彼女の卓越した技術とチームへの貢献を証明しています。彼女はただの選手ではなく、バレーボールの普及と後進の育成に貢献する、真の指導者としての道を歩んでいます。

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