丸山秀治

丸山秀治（まるやま ひではる）氏は、1964年（昭和39年）7月に、現在の広島県神石郡神石高原町で生まれた日本の法務官僚です。

教育の道は、1983年に地元の広島県立府中高等学校を卒業したことから始まり、その後、広島大学法学部へと進学し、1987年に同大学を卒業しました。

大学での学業を終えた1987年、丸山氏は法務省に入省し、国家公務員としての第一歩を踏み出しました。以来、彼のキャリアは一貫して、日本の出入国管理および在留行政という、国の根幹に関わる分野で展開されていきます。

法務省での初期のキャリアを経て、出入国管理部門における専門性を深めていきました。2011年には、法務省入国管理局の参事官に任命され、政策企画や重要事項の調整に関わる立場となります。

続く2012年には、同じく法務省入国管理局内において、出入国管理情報官の職務を担いました。ここでは、出入国に関する各種情報の収集、分析、管理といった分野で重要な役割を果たしたと考えられます。

さらに2013年には、法務省入国管理局の審判課長に就任。入国・在留に関する申請や処分に対する異議申し立てなどの審判業務を司る部門の責任者として、その専門性と判断力を発揮しました。

2015年には、入国管理局の主要部署である入国在留課の課長に異動しました。このポストは、日本への外国人の入国や、日本での在留資格に関する制度設計や実務執行の中心を担うものであり、丸山氏がこの分野で中心的な役割を担うようになったことを示しています。

国の出入国管理体制が強化・拡充される中で、2019年には組織改編により新たに発足した出入国在留管理庁へ活躍の場を移し、在留管理支援部長に就任しました。この部門は、日本に在留する外国人に対する様々な支援策や、適正な在留管理を進める上で重要な役割を担います。

出入国在留管理庁内でのキャリアをさらに積み重ね、2021年には出入国管理部長へと昇任しました。これは、日本の玄関口における水際対策や、不法滞在者への対応など、出入国に関する実務全般を統括する極めて重要なポストであり、丸山氏の経験と能力が高く評価された結果と言えます。

2023年には、出入国在留管理庁のナンバー２である次長のポストに就任しました。同時に、内閣官房においても内閣審議官（内閣官房副長官補付）および内閣情報調査室の職を兼ねることとなり、出入国管理の専門家として政府全体の重要政策や情報分析に関わる幅広い視野を持つこととなりました。

そして、長年にわたり出入国管理行政の要職を歴任し、その手腕と実績が認められ、2024年、ついに日本の出入国管理行政の最高責任者である出入国在留管理庁長官に任命されました。

丸山秀治氏は、法務省入省以来30年以上にわたり、入国管理局、そして出入国在留管理庁において、一貫して出入国管理・在留行政の現場と政策立案に深く携わってきました。各段階で重要な役職を歴任し、専門知識と豊富な実務経験を蓄積してきた彼のリーダーシップのもと、我が国の出入国管理・在留政策は今後新たな局面を迎えることとなります。そのキャリアパスは、この分野における第一人者としての道を明確に示しています。

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